魚のアトリエ”うおとりえ”

新鮮な魚を美味しく食べたい!!
 「魚っ食いの365日

芝エビは美味い万能食材

2012年03月10日 | 魚食生活
    芝エビを徹底的に食べ尽くす

横浜中央卸市場に、極上の芝エビの入荷があると必ず買う。
まとめて調理しておくと、美味しく・便利な・万能食材となるから。

 シバエビは、こんな姿をした小さな海老です。
 体長は10cm前後、体重6~10gくらい。

     
 
 卸市場ではこんな姿で店頭にあります。

     

  卸市場では、1kg単位で量り売りしてくれます。
  小売の魚屋さんでは、パック詰め(20~30尾)で売っています。

 
 この海老を、頭を取って背ワタを抜いて、殻を剥きます。
 まな板の上で細かく刻み、すり鉢(当り鉢)でざっとすり潰します。
 その時、塩少々を加えます。

     
  
 小さじですくって、手のひらで小さく丸め、熱湯の鍋に落とします。
 浮き上がったら茹で上がりです。

     
 
 高級な椀種となります。
 茶碗蒸しの具になります。

     

 味噌汁に一つ入れれば、味がぐんとよくなります。
 野菜炒めにも、お好み焼きにも便利です。

 炊き込みご飯によくします。
 お釜に、酒・塩・醤油で好みの味付けをして、
  えびしんじょうを適宜お釜に入れて炊くだけ。
  美味しい炊き込みご飯の出来上がりです。

      

 まだまだ、使い道はいくらでもあると思います。
 いちどに沢山作って、冷凍しておくと重宝します。

     


 隠し技ーその1は、この茹で汁の活用です。
 たっぷりの水で茹でましょう。
 この茹で汁には、たっぷりの濃厚なダシが出ています。
 これを捨ててはいけません。
 瓶につめて取っておきます。

     

  吸い物に、味噌汁に、煮物に、炊き込みご飯の中に、
  上品で濃厚な出汁として使います。

      
 隠し技ーその2
  沢山作った時には、製氷皿でダシ氷をつくって保存します。

     

  このダシ氷を2~3個を鍋に入れ、
  海老しんじょうを2~3個落として、
  水をちょっと加えて火にかけ、
  醤油を加えれば吸い物に、
  味噌を加えれば味噌汁になります。
   いちど味わったら、止められなくなります。

     

 今回は、3kgを一時に作りましたが、これは結構な仕事です。
 はじめは、1kg(120~130尾)くらいで始めるのがよいと思います。

 
 隠し技ーその3 海老のワタヌキ
  背ワタは抜いておかないと、茹で上がったときに黒く目立ちます。
  芝エビの背ワタのとり方は、楊子でとるのが普通ですが、
  キッチンペーパーを使います。

   海老の頭を、手でもぎ取ります。
   ちぎったところに、背ワタの端がのぞいているので、
   そこを、ペーパーでつまんでそおっと引き抜きます。

   その後、殻を剥き尾の付け根を指で押さえれば、身が取れます。


 芝エビをそのまま、塩茹でして冷凍しておいても便利です。
 いろいろな場面で使えます。

     

     

     

     

 芝エビは、こまかいので手間ひま掛かりますが、
 海老の殆んどが、養殖・冷凍・輸入の中で、
 数少ない「天然海老」として貴重です。

  かき揚げ天ぷらにしたら美味しいですよ!!
 
       
 

 最後に、千切りとった頭は茹でてすり潰し、湯がいて漉せば、
 これまた濃厚な出汁が取れます。揚げて塩でも振ったらおつまみ
 にもなりそうな気もするのですが・・・
 
     

     

 こんなことをする人は少ないと思いますが、その気になったとき、
 試してみては如何でしょうか。

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