7月は晴れる日がほとんど無く、オーバーホールから戻って来た長焦点望遠鏡(タカハシμ-180)の
パフォーマンスチェックがまともにできないままとなっていました。
7月29日に梅雨明け発表があったものの、このところ何かと忙しくて出撃できず、
金曜日に近場でようやく惑星を試写することができました。
まずはもう旬が過ぎてしまった感のある木星から撮影↓
【木星 2019 8.2夜】
タカハシμ-180望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
合成F値=30,約3分間のキャプチャー動画から約1500コマの良像スタック(Drizzle処理あり)
気流は決して良いとは言えない状況でしたが、割と細かいところまで描出できている感じです。
先月まで借りていた望遠鏡(ビクセンVC200L)と比べると、やっぱり使い慣れているせいもあって、
ファインダーを使った天体導入やフォーカス調整がやりやすく、PCモニターに映し出されてきた
リアルタイム画像で縞模様がしっかり確認できた時にはホッとしました。
ちなみに左端に写っている小さな星は衛星イオで、木星本体にその影が落ちていました。
続いて土星も撮影しました↓
【土星 2019 8.2夜】
機材は同じ,約5分間のキャプチャー動画から約2500コマの良像スタック×6(Drizzle処理あり)
環にスジ状の偽模様が出てしまってる感じがありますが、カッシーニの空隙が全周にわたって
写っているのが確認できたので、まあヨシとしておきましょう。
ということで、パフォーマンスには問題ないことが把握できました。
ただ、オーバーホール前より良くなった点は実感できませんでした。