Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
3/24 土星の環が消失(見掛け上)

7/1未明の火星

2018-07-04 20:10:00 | 惑星

梅雨が明けてから最初の週末は夜も好天に恵まれ、久々に火星を撮影できました↓
火星_20180701_01_54_25.jpg

【火星 2018 7.1未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約2分間のキャプチャー動画から約7350コマの良像スタック

視直径は随分と大きくなってきたんですが、暗色模様がほとんど見えない状況になってます。
これは全火星規模に広がった砂嵐のせいです。上の方の白いはずの南極冠まで赤茶けて写ってます。
今月末の大接近日を前に、こんな見え方が続いてしまうと魅力激減ですねぇ。
とりあえず、いつもどおりwindy.comによる撮影時間帯の風の状況を記しておきましょう。

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13.5km:S  11.9m/s    5500m:SE 6.1m/s    900m:SE 7.5m/s
11.7km:SE13.7m/s    4200m:SE 8.0m/s    750m:SE 7.8m/s
   10km:SE  8.6m/s    3000m:SE 8.4m/s    600m:SE 7.6m/s
 9000m:SE  7.9m/s    2000m:SE 7.2m/s    100m:SE 6,4m/s
 7000m:S    9.1m/s    1500m:SE 8.1m/s     地 表:E   5.6m/s
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10km超の高層を除いて10m/s以下と弱めでしたが、像は結構揺らいでました。
落ち着いていたとしても、撮影対象がのっぺらぼう状態じゃ、ありがたみがないかな・・・


6/4の木星

2018-06-11 19:15:00 | 惑星

先週月曜日に撮影した木星がこちら↓

木星_20180604_21_30_32_g3_ap117_Drizzle15.jpg

【木星 2018/06/04夜】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約2分間のキャプチャー動画から約2150コマの良像スタック

大赤斑がほぼ中央に来ていて、しかも2つのガリレオ衛星(左上:イオ,左下:ガニメデ)が
木星に見掛け上接近している時間帯に撮影することができました。

で、僅か43分後に撮ったのがこちら↓

木星_20180604_22_13_00_g3_ap110_Drizzle15.jpg

 ※撮影および処理の条件は前の画像と同じ。

木星の自転により大赤斑は左に大きく移動し、衛星イオは木星本体の裏側に隠れてしまい、
衛星ガニメデは木星本体から離れるとともに大きな影を木星面の端っこに落としていました。
1時間に満たない短時間でこんな変化が見られるとはねー。あらためて驚かされました。

さて、windy.comによる撮影時間帯の風の状況は次のとおり。

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13.5km:W  21.7m/s  5500m:SW16.5m/s  900m:SW 8.4m/s
11.7km:W  19.9m/s  4200m:SW13.4m/s  750m:SW 7.5m/s
   10km:SW20.0m/s  3000m:SW11.2m/s  600m:SW 6.6m/s
 9000m:SW17.9m/s  2000m:SW10.1m/s  100m:W   3.2m/s
 7000m:SW17.8m/s  1500m:SW10.0m/s    地表:W   1.9m/s
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高度1500m以上の風速値は高めでしたけど、木星表面の模様はそこそこ綺麗に写ってる印象です。
もっと風が弱かったら、もしかしてガニメデの模様まで捉えられたのかなぁ・・・。


6/3の火星

2018-06-09 10:00:00 | 惑星

その夜は土星を撮影した後、夜明け前の時間帯に火星も撮影したのでした↓

火星_20180603_02_54_20_g3_ap39_Drizzle15.jpg

【火星 2018/06/03明け方】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約3分間のキャプチャー動画から約7300コマの良像スタック

前回(5/27)の撮影時より、ひと回り大きくなってますが、木星や土星と比べれば全然小さいですね。
左端の白く写っているところは高地にかかる雲と思われます。
で、windy.comによる撮影時間帯の風の状況は次のとおり。

---------------------------------------------------------------------------------
13.5km:SW30.1m/s  5500m:SW20.2m/s  900m:SW 9.5m/s
11.7km:SW32.2m/s  4200m:SW12.7m/s  750m:SW 7.9m/s
   10km:SW30.8m/s  3000m:SW15.2m/s  600m:SW 8.3m/s
 9000m:SW30.5m/s  2000m:SW11.0m/s  100m:SW 5.7m/s
 7000m:W  21.6m/s  1500m:W  10.8m/s    地表:SW 3.8m/s
---------------------------------------------------------------------------------

土星撮影時とあまり変わらず高めな感じです。像の揺れの少なさと辻褄が合わないような・・・

ところで、今週の月曜日ごろから火星に砂嵐(黄雲と呼ばれたりします)が発生したとの情報があり、
国内からもその広がりが画像で捉えられています。
過去の黄雲としては2001年に発生した大規模なものが記憶に残っており、その時は火星全体を覆う
ようなレベルに広がって、表面の模様がほとんど見えない状況になりました。
今回の黄雲はどんな挙動を示すか予測できませんが、大接近となる盛夏に模様が見え難い状況に
なったりしないで欲しいものです。


6/3の土星

2018-06-06 12:00:00 | 惑星

先週土曜日の晩に木星を撮影した後、土星に望遠鏡を向けたものの、すぐに雲の邪魔が入って、
2時間ほど待機を余儀なくされ、結局撮影できたのは日付が変わって1時間以上経ってからという
ことになりました。
で、得られた画像がコレです↓

土星_20180603_01_16_33_g3_ap127_Drizzle15_8set.jpg

【土星 2018/06/03未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約2分間のキャプチャー動画から約2200コマの良像スタック×8コンポジット

シーイングは木星撮影時より少し改善していたでしょうか。最終画像はイイ感じになりました。
これはもうシーズンベストというよりも自己ベストです。それでもまだ満足はしてません。
で、windy.comによる撮影時間帯の風の状況は次のとおり。

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13.5km:W  33.7m/s  5500m:SW17.2m/s  900m:SW 7.7m/s
11.7km:SW31.9m/s  4200m:SW13.8m/s  750m:SE  6.1m/s
   10km:SW29.2m/s  3000m:SW17.5m/s  600m:S    4.9m/s
 9000m:SW26.8m/s  2000m:SW17.9m/s  100m:E    6.5m/s
 7000m:W  20.7m/s  1500m:SW13.2m/s    地表:E    5.8m/s
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あれ? 木星の撮影時より全般的に風速値は上がってるような・・・。
動画を確認するとカッシーニの空隙が鋭く見えていて、さほど悪くない感じだったんですがね。
んー、この風速値は参考程度に考えた方がイイのかもしれません。


6/2の木星

2018-06-04 18:00:00 | 惑星

先週土曜日に撮影した木星がこちら↓
木星_20180602_22_42_52_g3_ap70_Drizzle15.jpg

【木星 2018/06/02夜】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約2分間のキャプチャー動画から約3600コマの良像スタック

天気は上々でしたが、シーイングは並みの状態で、最終画像はイマイチな感じになりました。
中赤斑がちょうど中央に来ているところを狙ってみましたが、やっぱり少し寂しい面ですねぇ。
windy.comによる撮影時間帯の風の状況は次のとおり。

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13.5km:SW36.7m/s  1500m:SW15.2m/s  900m:E   6.2m/s
11.7km:SW27.5m/s  4200m:S     8.9m/s  750m:E   6.9m/s
   10km:SW24.1m/s  3000m:W    1.4m/s  600m:SE 6.2m/s
 9000m:SW22.7m/s  2000m:W    2.1m/s  100m:SE 5.7m/s
 7000m:SW21.9m/s  1500m:S     3.3m/s    地表:E   5.0m/s
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高度2000~3000mの風はかなり弱いんですけど、像は結構揺らいでました。
いつもとは違う初めての場所での撮影でしたが、地上の建造物等の影響が大きかったのかなぁ。?


5/27の火星

2018-05-30 18:25:00 | 惑星

日曜日の明け方、土星に次いで撮影した火星がこちら↓

火星_20180527_03_13_33_g3_ap20_Drizzle15.jpg

【火星 2018/05/27明け方】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約3分間のキャプチャー動画から約7300コマの良像スタック

シーイングは明け方まで改善しなかったものの、火星は土星と比べるとかなり明るくて、
動画の1コマ分のシャッタースピードを大幅に速くできたため、像の揺らぎの少ないコマが
たくさん撮れたらしく、そこそこ見られる画像になりました。模様がちょっと寂しい位相の
面だったのが残念です。


5/27の土星

2018-05-29 12:00:00 | 惑星

日曜日に撮影した土星がこちら↓

土星_20180527AM_Drizzle15_8set.jpg

【土星 2018/05/27未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約3分間のキャプチャー動画から約3200コマの良像スタック×8コンポジット

シーイングが悪い印象でしたが、十数セットの撮影動画から8画像を選んでコンポジットし、
S/Nを稼ぐことができました。とりあえずシーズンベスト更新かな。でも、なんかイマイチ。

で、windy.comによる撮影時刻の風の状況は次のとおり。

-----------------------------------------------------------------------------------
13.5km:W  32.5m/s   5500m:SW30.8m/s   900m:W   9.5m/s
11.7km:W  42.2m/s   4200m:SW25.3m/s   750m:W 10.0m/s
   10km:SW35.1m/s   3000m:SW20.9m/s   600m:NW 8.3m/s
 9000m:SW33.3m/s   2000m:W  10.3m/s   100m:N    8.9m/s
 7000m:SW30.9m/s   1500m:W    8.4m/s  地表:N    8.4m/s
-----------------------------------------------------------------------------------

どの高度も風速値が高めで、あの像の揺らぎはやっぱりそういうことだったのねって感じです。
地表の値を見るとちょっと眉唾ですけどね。


5/24の木星

2018-05-28 12:00:00 | 惑星

先週木曜日に撮影した木星がこちら↓

木星_20180524pm_21_51_34_g3_ap150_Drizzle15.jpg

【木星 2018/05/24夜】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約2分間のキャプチャー動画から約4800コマの良像スタック

撮影した動画があまり良くなかったんで放置してましたが、処理してみたらそこそこの画像が
得られたんで遅まきながらのアップです。この位相の面は13日に撮影した時とほぼ同じですが、
その時の画像より細部が描出されてる感じ。気流は季節的にだいぶ落ち着いてきてるのかな?
で、windy.comによる撮影時刻の風の状況は次のとおり。

----------------------------------------------------------------------------------
13.5km:W  25.5m/s   5500m:NW17.0m/s   900m:W  9.2m/s
11.7km:W  24.5m/s   4200m:W  17.0m/s   750m:W  8.7m/s
   10km:NW23.0m/s   3000m:W  11.7m/s   600m:W  8.1m/s
 9000m:NW26.5m/s   2000m:W    8.7m/s   100m:W  7.6m/s
 7000m:W  21.7m/s   1500m:W    8.3m/s  地表:NW5.6m/s
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2000~3000mの風速は、好シーイングだった16日より速いですが、13日よりも遅いです。
この高度で10m/s未満かどうかが一つの目安かも?


今年度初撮影の火星(2018/05/18)

2018-05-22 17:00:00 | 惑星

先週の金曜日未明に撮影した火星がこちら↓
火星_20180518_03_22_39_g3_ap19.jpg

【火星 2018/05/18未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約3分間のキャプチャー動画から約6000コマの良像スタック

当日、土星を撮った直後に試し撮影していた動画をようやく処理しました。
まだ十分な接近に至ってない時期なんで、小さい印象ではありますが、
大シルチスと呼ばれる濃い暗色模様がちょうど前面に来ていたため、
火星らしさが感じられるイメージになりました。
7月末~8月初旬には視直径がこの倍近くになるので楽しみです。


5/18の土星

2018-05-19 15:20:00 | 惑星

金曜日未明に撮影した土星がこちら↓

土星_20180518_02_39_27_g3_ap34_Drizzle15_comp5.jpg

【土星 2018/05/18未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約3分間のキャプチャー動画から約2700コマの良像スタック×5コンポジット

この夜は不安定な天気で雲が多めでしたが、何とか粘って数セットの動画撮影ができました。
シーイングはあまり良くなく、薄雲越しだったせいもあってか、コントラストがイマイチです。
土星は来月27日に衝を迎えるため、これからが観測好期本番って感じです。
撮影機会はまだあるとは思いますが、梅雨になるとさすがに好天も少なくなるので、
今月中に好シーイングの晴夜がやって来てくれることを願ってます。