Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
3/24 土星の環が消失(見掛け上)

5/16の木星

2018-05-16 12:00:00 | 惑星

今日未明に撮影した木星がこちら↓

木星_20180516am_00_08_52_g3_ap113_Drizzle15.jpg

【木星 2018/05/16未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約2分間のキャプチャー動画から約2500コマの良像スタック

ずーっと待ってましたよ、この好シーイング。間違いなく自己ベスト更新って感じの画像です。
動画では木星の輪郭が少し揺らいでましたけど、これまでにないほど模様がよく見えていて、
左上の白斑がしっかり確認できるレベルでした。
で、windy.comによる撮影時刻の風の状況は次のとおり。

----------------------------------------------------------------------------------
13.5km:NW20.3m/s   5500m:NW11.9m/s   900m:E   5.7m/s
11.7km:NW14.1m/s   4200m:NW10.5m/s   750m:E   6.1m/s
   10km:NW14.4m/s   3000m:N     6.4m/s   600m:NE 6.8m/s
 9000m:NW11.5m/s   2000m:N     4.5m/s   100m:NE 6.6m/s
 7000m:NW15.0m/s   1500m:NE   5.5m/s  地表:NE 6.2m/s
----------------------------------------------------------------------------------

注目の2000~3000mの風速は前回(5/13)よりも弱いです。やはりこの高度の風の影響は大きいのかな?


5/13未明の木星

2018-05-13 21:00:00 | 惑星

今日未明に撮影した木星がこちら↓
木星_20180513_01_00_16_g3_ap107.jpg

【木星 2018/05/13未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約2分間のキャプチャー動画から約1800コマの良像スタック

GWが明けてから好天に恵まれず、木星撮影はちょっとご無沙汰となってました。
この夜も雲が多くて半ば諦めてたんですけど、僅かな雲間から見えた短い時間に撮影を敢行。
気流の状態は相変わらず不安定なようで、動画上の木星は輪郭が歪んでアメーバ状態でしたが、
画像処理後の最終結果は上のイメージのとおりで、思ったより細かな模様まで出てくれました。
但し、"Drizzling"処理で大きなイメージにすると粗が見えてしまうので、今回は拡大無しです。
右上の小さな星は衛星イオ。木星本体は大赤斑が見えてないとやっぱり物足りないですねぇ。

ところで、惑星観測者は上空の気流状態の推測目的で、このサイトをチェックしているようです↓

https://www.windy.com/

マップ右側にある縦のスライダーバーを上下に操作すると各高度の風の状況が確認できるんですが、
そこを10km以上にすると、日本の上空はジェット気流の通り道になっているのがよく分かります。
実際にはもっと低いところの気流の方がシンチレーションに影響するとの話があり、
具体的には2000~3000mぐらいの風速が弱いほど良いとの噂もあるようです。
で、マップを拡大していって観測場所をクリックすると、その地点での風速がチェックできるんで、
マップ下にある日時を撮影時刻に合わせて、高度別の風速を確認してみたところ次のようでした。

----------------------------------------------------------------------------------
13.5km:NW15.9m/s   5500m:SW  9.4m/s   900m:S   3.6m/s
11.7km:NW12.7m/s   4200m:SW  9.6m/s   750m:S   3.5m/s
   10km:NW12.6m/s   3000m:SW13.2m/s   600m:SE 4.9m/s
 9000m:W  11.3m/s   2000m:S     9.1m/s   100m:E   5.4m/s
 7000m:W    7.7m/s   1500m:SW  6.1m/s  地表:E   4.1m/s
----------------------------------------------------------------------------------
※風速の前のアルファベットは風向(N=北,S=南,E=東,W=西)です。

この条件が良いのか悪いのか判断できる知識や経験則を持ち合わせていませんが、
とりあえず今後の撮影でもチェックしていこうと考えてます。

さて、木星は5/9に「衝」を迎えましたので、観測シーズンは後半戦突入ということになります。
上空の気流は、一体いつになったら落ち着いてくれるのかヤキモキしてますが、
とにかく晴れたらチャンスを逃さず撮っていくしかなさそうです。


今日の木星(2018/05/02)

2018-05-02 12:00:00 | 惑星

今日未明に撮影した木星がコレ↓

木星_20180502_00_53_22_g3_ap28_Drizzle15.jpg

【木星 2018/05/02未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約2分間のキャプチャー動画から約1100コマの良像スタック

左端に大赤斑が写ってます。もう少し早い時間帯に写せば、真ん中に位置していたはずです。
実は4/30と5/1も木星を撮影してますが、2夜とも2~3km先の街明りが瞬いて見えるような状況で、
案の定シンチレーション(気流の影響による像の揺らぎ)が大きく、ほぼ成果無しに終わってます。
この夜は薄雲が広がっていて、おぼろ月夜状態となっており、透明度が非常に悪かった代りに
シンチレーションは小さく、木星面の模様が比較的よく見えてました。
ただ、薄雲の影響で動画の1フレーム分の露光時間をいつもの倍以上に延ばさないとダメだったんで、
スタッキングのフレーム数が稼げませんでした。そのせいか最終画像がノイジーになってます。
それでも細部までそこそこ写ってる感じ。天気が下り坂に向かう途中で気流が安定することがあると
言われたりするんですけど、この夜はそのようなタイミングで好条件に恵まれたのかもしれません。
これで透明度が良かったらもっと綺麗に撮れたと思うんですけどね。次の好天に期待してます。


今年初撮影の土星(2018/04/29)

2018-05-01 03:00:00 | 惑星

4月29日の未明、木星の撮影後に土星も撮影したのでした↓

土星_03_01_16_g3_ap16_Drizzle15.jpg

【土星 2018/04/29未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約6分間のキャプチャー動画から5000コマ以上の良像スタック

今年初の撮影です。昨年の7月末に撮った際のイメージと同等のクオリティかな?
鏡筒とカメラの間の機材が昨年よりイイものに変わってるのに、あまり進歩が無いなぁ。
この辺が限界とは思いたくないです。


今日の木星(2018/04/29)

2018-04-29 21:30:00 | 惑星

今日未明に撮影した木星がコレ↓

木星_00_43_50_g3_ap21_Drizzle15.jpg

【木星 2018/04/29未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約3分間のキャプチャー動画から約4500コマの良像スタック

右端に大赤斑が写ってます。ほぼ中央の上部には2つの白斑が仲良く並んでいるのが分かります。
この夜は時々風が吹いてブレたりしてましたけど、細かな模様が瞬間的に見えたりしてたんで、
気流の状態は比較的良かった印象です。解像感は1週間前に撮った画像とほぼ同等か少しイイかも?
で、12分間隔で撮った2セットの動画から得られた画像を並べて、立体視画像を作ってみました↓

木星-立体視画像_20180429_00_31_27&00_43_50.jpg
いわゆる平行法で見ると、中央部が膨らんだように感じられるはずですが、どうでしょう?
しかしまぁ、木星の自転スピードは速いですね。あらためて驚かされたのでした。


4/22の木星

2018-04-23 12:00:00 | 惑星

日曜日未明に撮った木星がこちら↓

木星_00_50_10_g3_ap20_Drizzle15.jpg

【木星 2018/04/22未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約4分間のキャプチャー動画から約7000コマの良像をコンポジット

長野県某所まで遠征した際、ついでに撮ってみた画像です。今年一番の出来映えかも。
惑星撮影に空の暗さはあまり必要ないと思うんですけどねぇ。気流の状態が良かったのかなぁ。
この晩も大赤斑が見えていて、その中の濃淡が何となく分かるレベルになりました。
この先もっと気流の状態が良くなることに期待してます。


4/20の木星

2018-04-20 12:40:00 | 惑星

今日未明に撮った木星がこちら↓

木星_20180420_00_49_38_g3_ap20_Drizzle15.jpg

【木星 2018/04/20未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約4分間のキャプチャー動画から約6000コマの良像をコンポジット

久しぶりに大赤斑が見えている時間帯に撮影できました。
この夜は割と像の揺らぎが少なかった印象ですが、最終画像はなんかイマイチ。
風も弱く、ブレることもなかったと思うんですが・・・ ピントかなぁ?


4/16の木星

2018-04-16 17:50:00 | 惑星

今日未明に撮った木星がこちら↓
木星_20180416_01_35_25_g3_ap20_Drizzle15.jpg

【木星 2018/04/16未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約4分間のキャプチャー動画から約6000コマの良像をコンポジット

相変わらず気流による揺らぎが大きい上に、強めの北風に煽られてブレまくってしまい、
良像コマ数が稼げなかった感じ。もう少し季節が進めば、条件が良くなるのかなぁ・・・


4/4の木星

2018-04-05 12:00:00 | 惑星

4/4未明に撮った木星がこちら↓

木星_20180404_02_43_23_g3_ap22_Drizzle15.jpg

【木星 2018/04/04未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約3分間のキャプチャー動画から約6000コマの良像をコンポジット

右上に写っている小さな星は衛星イオです。
この日は像の揺らぎは少なめだったものの、空の透明度がイマイチで、
ちょっと像のコントラストが上がらない感じでした。
なかなか思うようなイメージが得られないものですねぇ。


週末の木星(2018/03/31&04/01)

2018-04-01 17:25:00 | 惑星

この週末は穏やかな晴天に恵まれたので、個人的に最近ハマってる木星撮影に勤しんでました。
まずは3/31未明に撮影した木星がコレ↓

木星_20180331_02_16_11_g3_ap28_Drizzle15.jpg

【木星 2018/03/31未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約3分間のキャプチャー動画から約3600コマの良像をコンポジット

大赤斑が右端に写ってます。3/29に撮影した時とはほぼ逆の位置です。
気流の状態は相変わらず良好とは言い難い状況で、2時台前半までは少しマシだったものの、
その後は徐々に悪化していきました。4時近くまで粘って、動画を数セット撮影したのに、
結局最初に撮ったこの画像がベストでした。

続いては、今日未明に撮影した木星↓

木星_20180401_02_18_53_g3_ap27_Drizzle15.jpg

【木星 2018/04/01未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約3分間のキャプチャー動画から約3600コマの良像をコンポジット

この日の撮影時間帯には大赤斑が裏側に回っていたようで、少し寂しいイメージでした。
今日も気流の状態がマシだったのは2時半ぐらいまで。その理由はよく分かってませんが、
木星が南中を過ぎると揺らめき始める印象があります。
高度が1度弱低下しただけで、そんなに影響があるとは思えないんですがねー。

どちらもこれまでとほぼ同じ撮影条件ですが、画像処理時の良像コマ数を60%から30%に厳選し、
さらに"Drizzling"なる処理を加えて、見掛け上のピクセル数を増やしたため、
出力された木星像が大きくなって、解像度が少しだけ上がった感じです。
ただ、まだ満足できるレベルには程遠いので、さらなる精進が必要だにゃー。