前記事の続編です。
時刻は2時を過ぎ、薄明開始まで残り時間が少なくなってきたところで
天頂付近に昇り詰めていたこの天体に照準を合わせました↓
【さんかく座の銀河 M33】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO800,F2.8,
総露出時間50分(5分×10コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり
我々のいる銀河系を含む局部銀河群(The Local Group)の主要構成メンバーとなっている天体です。
見掛け上の大きさは、国内から見える銀河としてはアンドロメダ大銀河(M31)に次ぐもので、
長軸方向は満月の直径の2.5倍もあります。明るさは約6等で、肉眼で辛うじて見えるとされてます。
大型で明るい天体ですけど、望遠鏡を使っても眼視では写真のようなイメージには見えません。
☆撮り屋にとってもメジャーな被写体ですが、個人的には実に10年ぶりの撮影となりました。
複数本ある渦巻き腕に散らばる恒星密集部とピンク色のHⅡ領域が綺麗に捉えられたと思います。
で、最後に撮影したのは、こんな天体でした↓
【カシオペヤ座の散光星雲 IC59&63】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
総露出時間50分(5分×10コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり
画像右下寄りの輝星はカシオペヤ座のWを形作る真ん中の星で、
その星の光を受けて輝いている2つのガス星雲を狙って撮りました。
とても淡い星雲なので、これも望遠鏡を使って眼視ではっきり見える天体ではないです。
どちらの星雲も魔女の帽子みたいな格好をしてますが、特にニックネームなどはありません。
両方を合わせると、ギリシャ文字のΩ(オメガ)に似ている感じがしたり、
上下逆さまにして見ると飛んでいるコウモリのようにも見えたりします。
ということで、シルバーウィーク中の☆撮り成果はこれでおしまい。
来月は体育の日絡みで3連休があり、しかもちょうど新月期にあたっているため、
今から晴れて欲しいと祈っているところです。