16日の夜、旬を迎えているジャコビニ・チンナー彗星狙いで伊豆稲取まで出撃しました。
現地に到着した21時頃にはほとんどベタ曇り状態だったんですが、夜が深まるにつれ星が見え始め、
日付が変わる頃には北西の空を除いて、ほぼクリアな星空が広がってくれました。
ターゲットが東天で高度を上げてくるのは深夜になってからでしたので、
それに合わせたかのように晴れてくれてラッキーでした。
で、25時頃から撮影を始めて得られた画像がこちら↓
【くらげ星雲に接近するジャコビニ・チンナー彗星】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,F2.8,ISO3200,
総露出時間10分(2分×5コマ,恒星基準で加算合成),中型赤道儀使用,
トリミングあり,東伊豆町稲取にて
この日はふたご座の兄・カストルの足元にある通称「くらげ星雲」の近くに彗星が位置していて、
星雲の赤色と彗星のコマの緑色のコントラストが美しいイメージになってくれました。
彗星の光度はちょうど7等ほどで、口径5cmの小型双眼鏡でも微かに尾が伸びているのが確認できました。
今後この彗星は冬の天の川沿いを南下していく途中で次々と赤い散光星雲の傍を通り過ぎていく予定で、
この先も楽しみではありますが、同時に月が満ちていくため月明りの影響を受けてしまうのが残念です。