シリーズで紹介している五島プラネタリウムのリーフレットの第12弾は1978年3月配布のものです。
この月の話題は「春夏秋冬の太陽」で、表紙(1ページ目)には日の出時に撮られた「だるま太陽」の写真が掲載。
写真下のクレジットにある撮影者・佐藤教仁さんは、昨年に開館50周年を迎えた都内最古のプラネタリウム施設である
「なかのZEROプラネタリウム」で初代解説員をされていた方のようです。
2ページ目の解説では、日本のような中緯度地域で四季がある理由と、春分・夏至・秋分・冬至における日出/日没や
太陽の南中高度、および昼の時間の長さが季節ごとに異なることについて記述されてます。それらのデータは暦上は
今も変わらないですけど、当時と比べて地球温暖化が進んだせいなのか、春と秋については体感的な期間が何となく
短くなったように感じますねぇ。
3ページ目の宵の空の星座図を眺めていたら、この年の春は土星と火星と木星が同じ空に見えていたようです。
個人的にまだ望遠鏡を手にする前だったので、木星の縞模様や土星の環をいつか自分の網膜に焼き付けたいなぁーと
考えていた時期にあたります。
なお、「今月の観望メモ」の最後に記述されている皆既月食は個人的に初めて撮影にチャレンジした月食でした。