Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
1/18宵 土星と金星が接近

Sh2-263

2025-01-21 09:20:01 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-263】
 赤経:05h21m44s 赤緯:+08゚23' 56"
 星座:オリオン座
 視直径:22'
 他カタログNo.:vdB38(一部)
 ニックネーム:エンゼルフィッシュの餌星雲,ラズベリー星雲(Raspverry Nebula)
 南中日時(@東京):10月23日03時,12月8日00時,1月22日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2024/12/01 23:26
 撮影地:静岡県東伊豆町
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,Star Scapeフィルター使用,1.6倍クロップ,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×16コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージVer.8,Photoshop2025にて処理
 メモ:オリオン座北西部にあるコンパクトな散光星雲です。オリオン座頭部で大きく広がっている
    エンゼルフィッシュ星雲(Sh2-264)のすぐ傍で口元の辺りにあるため、「エンゼルフィッシュ
    の餌星雲」の異名を持っています。赤いHⅡ領域と青い反射星雲が混在しており、その色調
    と丸い形態から海外では「ラズベリー星雲」と呼ばれているようです。周辺には淡い分子雲
    が広がっており、その一部が光度5.7等の恒星が発する光の励起/反射により輝いているのが
    この星雲の実体とみられます。口径40~50cmの望遠鏡を使うと眼視で微かに確認できるよう
    ですが、どちらかと言うと写真向きの天体と思われます。反射星雲(vdB38)による青色成分が
    混じった星雲のせいか、輝線星雲の発光波長に合わせたバンドパスフィルターを使わないで
    撮った方が美しいイメージを取得しやすいようです。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成