金曜日の宵、観測好期を迎えているこの彗星を撮影。
【ポンス・ブルックス彗星(12P)03/29】
キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,F3.8,ISO3200,StarScapeフィルター,
総露出時間14分(30秒×28コマ,加算メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,トリミングあり,静岡県西伊豆町にて
この日の午前中は春の嵐って感じの荒れた天気でしたが、昼過ぎから急速に回復するとの予報を信じて出撃しました。
撮影地に到着すると北の空に雲が流れているものの大きな晴れ間が広がっており、西は低空までスッキリと晴れ渡って
彗星の撮影/観望には邪魔者無しという状況。ただ、風が強いため主砲の反射望遠鏡での撮影は諦め、短焦点屈折鏡筒で
狙うことにしました。この日の彗星の予報光度は4.8等。肉眼でも何とか見える明るさに相当しますが、高度が低過ぎる
せいなのか残念ながら裸眼では確認不能でした。口径5cmの双眼鏡では余裕で見つけられ、近くのアンドロメダ大銀河と
同等以上の明るさに感じられました。写真では2.5度(満月を5個並べた長さ)以上伸びた青白いイオンテイルが顕著に写り、
その右隣には暖色系のダストテイルも短いながら確認できます。頭部付近は、コマの緑色とも相俟って何ともカラフルな
感じのイメージです。
さて、彗星の太陽最接近日は4月21日で、上振れすれば3等台まで明るくなる可能性もありますが、日没後の薄明終了時
における地平高度は日毎に低くなっていくので、観測条件的には厳しくなっていく見込みです。春霞の酷い日も増えて
きており、撮影チャンスが減っていきそうですが、4月に入ってからも可能なかぎりパパラッチしたいと思います。
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