個人的に今年のペルセウス座流星群は極大前夜でも多数の流星を撮影できましたが、
やはり極大夜の活動も気になる訳で、晴れる場所があれば連チャン出撃を考えてました。
事前の天気分布予報を見ると、極大前夜に出掛けた富士山周辺の天気は期待薄の見込み。
最新の天気情報の更新を夕刻までギリギリ待って、他に晴れそうな場所を調べてみたら、
伊豆半島の東側で晴れ間にありつけそうだったので、東伊豆町へ向けて出撃することに。
目的地には23時過ぎに到着。天気は若干霞んだような空模様でしたが天の川は見えていて、
何とか撮影できそうな感じ。まずは前夜でも活躍したCMOSカメラ+Cマウント広角レンズを
通常三脚に載せた機材をセットアップし、北東方向を流星自動検出機能任せで狙います。
もう一つの機材として赤道儀架台にミラーレス一眼+超広角レンズを搭載したシステムを
組み上げて、前夜のCMOSカメラの撮影と同様に輻射点を中心とした写野で放射状に流れる
群流星を狙いました。その準備中に放置撮影状態にしていたCMOSカメラの方では流星検出を
知らせるアラーム音がPCから頻繁に聞こえて、やはり極大夜の出現数はハイレベルなことを
感じ取ることができました。結局、夜明けまで概ね好天に恵まれて、こりゃあCMOSカメラで
自動保存された動画ファイルを帰宅後にチェックするのが大変になりそうだなぁーなんて
思っていたら、本当にファイル数が凄いことになっていて、その処理は後回しとしました。
ということで、デジイチの方の撮影で得られた画像の方から先に手をつけてみたものの、
こちらも1000ショット近くあって、全て目を通すだけでも2時間ほど要しました。
で、明瞭な流星像が確認できたのは62画像あって、それらを比較明合成したのがこちら。
キヤノンEOS Ra+シグマ20mm F1.4 DG HSM Art,F2.8,ISO3200,10秒露出×62(比較明合成),
タカハシEM-200Temma2M赤道儀使用
前夜にCMOSカメラの撮影で得られた比較明合成画像と同様に、輻射点から放射状に飛ぶ流星を
1枚の画像にまとめることができました。デジイチだと流星の色の変化がしっかり出てくれて、
やっぱり画質的にはCMOSカメラの上をいってるなーって感じますね。ただ火球レベルの流星が
捉えられなかったのが残念ではあります。なお、ペルセウス座群以外の流星も入ってるので、
変な向きの流星像も確認できます。ところで、一見して写野中心部が寂しい印象を受けますが、
輻射点付近をトリミングしてみると・・・
意外と小さな流星が写ってるのが分かります。群流星は輻射点近くのものほど経路が短くなり、
広角写真で目立たなくなってしまうんですよねー。いつか望遠レンズで狙ってみたくなりました。
ところで、伊豆の上空は旅客機の航路になっているので、夜間飛行の航空機がかなり頻繁に
写野を横切ります。そのため撮影画像をそのまま比較明合成すると、こんなことになります。
飛行機の光跡(赤っぽいヤツ)が邪魔な画像になってます。実は人工衛星も結構写り込んでいて、
それらは白い光跡になってます。不連続な線になっているのは流星の写り込んだ画像だけを
ピックアップして比較明合成しているためです。さらに画像の下半分が明るいのは街灯りの
影響でいわゆるカブリが発生したためです。いずれも邪魔モノなので、それらの除去や軽減に
結構な手間がかかったりします。小笠原諸島とかで撮影できたら後処理も楽なんでしょうね。
それはそうと、CMOSカメラでの取得動画を懸命に編集/処理しないといけないなぁ・・・
(多分つづく)
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