Starlight Terrace

写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
12/25 スピカ食(潜入3:17 出現4:13@東京)

Sh2-244

2024-11-15 10:00:51 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-244】
 赤経:05h34m30s 赤緯:+22゚01' 00"
 星座:おうし座
 視直径:6'
 他カタログNo.:M1,NGC1952
 ニックネーム:かに星雲(The Crab Nebula)
 南中日時(@東京):10月26日03時,12月11日00時,1月25日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2024/11/05 02:48
 撮影地:山梨県大月市
 撮影機材:ZWO ASI585MC+タカハシμ-180+フラットナーレデューサー(F9.8),
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5L-Ⅱ+ステラショット2により恒星ガイド
 撮影条件:Gain252,露出5分×8コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージ8,Photoshop2025にて処理
             トリミングあり
 メモ:おうし座の南側のツノにあたるζ星の傍に位置する超新星残骸です。メシエ天体の第1番目に
    登録されている天体として有名です。「かに星雲」の愛称はアイルランドの天文学者ロス卿
    が大望遠鏡で観測した際に、上の写真でも見られる赤いフィラメント構造が「まるでカニの
    足のようだ」と述べたことに由来します。星雲を形成した超新星爆発は西暦1054年に起こり、
    日本では藤原定家が『明月記』に記録を残しています。但し、定家が生まれる前に起こった
    現象であって自身は実際には見ておらず、知人の陰陽師が代々受け継いできた過去の古記録
    を調べた上で記述したものらしいです。現在、その爆心点には中性子星が残っており、高速
    自転に伴って電波や強いX線の明滅を一定間隔(周期33ミリ秒)で繰り返すパルサーとして、
    天文学上の重要な天体になっています。

 星図


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成



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