昨年最後の☆撮り遠征で撮った画像がまだあります。
とっても有名なこの天体も狙ったのでした。
【オリオン大星雲 M42&M43】
キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,ASTRO LPR Type2フィルター使用,
総露出時間21分20秒(露出2分,30秒,8秒,2秒の各8コマを加算コンポジット),
タカハシEM-200Temma2M赤道儀,口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,
トリミングあり、山梨県北杜市にて
理科・科学系の教科書や図鑑などに必ず掲載されてるんで、一般の方々にもよく知られた星雲です。
オリオン座を形作るほとんどの星はこの星雲から生まれたとされ、「星のゆりかご」とも言われます。
前日の記事の馬頭星雲は小型望遠鏡だと眼視で見るのが困難ですが、この星雲は双眼鏡でも確認できます。
と言っても美しい色を感じ取るのはまず無理で、綺麗なピンク色の姿は写真ならではのイメージなんです。
で、写真で中心部の明るい部分を撮るのは比較的容易なんですが、周辺部の淡い部分まで写したいとなると
それなりの露光量が必要になります。ところが露光量を増やすと明るい中心部は白く飛んでしまって、
様子が分からなくなるという困った問題があります。上の写真は4段階の露光で得られた画像を使って、
いわゆるHDR合成に相当する処理を行って得られた画像で、階調重視の仕上がりにしてます。
階調が整っているか確認するため、中心付近をトリミングすると・・・
星雲の高輝度部分は白飛び気味ではあるものの、恒星が一応確認できる状態です。
なお、画像のコンポジット合成処理にはAstroArts社のステライメージというソフトウェアを使いました。
ちなみに、EOS Raにはカメラ側でHDR画像を自動撮影する機能もあり、それを使って得た画像はこんな感じ。
色合いはともかく、まぁ十分イイ感じに写ってるんですけどね、これも中心付近をトリミングすると・・・
恒星像が滲んだようになっていて、何か不自然な仕上がりなんですよねー。中心部は白飛びしてるし・・・
HDR撮影の条件設定で最大の±3段にセットしたんですが、極端過ぎたのかもしれません。
なお、カメラのHDR機能では最長露光時間が30秒なんで、ISO感度を12800まで上げざるを得ず、
白飛びなんかはその辺も影響している可能性が考えられます。いろいろ試してみないといけませんね。
冬の星座の代表ですよね。
冬の大三角形は、誰でも知っていると思います。
その中で、オリオン座においては、真ん中の三連星の下にあたるところですよね。
奥が深いところが、冬の星座なのでしょうね。
今夜はしぶぎん座流星群ですね❗
こちらはきっと残念ながら雲に覆われてしまいました。
仰る通りオリオン座の三ツ星の南で縦に並ぶ通称「小三つ星」のところにこの大星雲があります。
実は掲載画像の全面に淡い星雲が広がっていて、それも表現するにはまだ工夫が必要な感じです。
さて、今日はしぶんぎ座流星群の極大にあたりますが、残念ながら既にピークは過ぎたらしく、
日本では明日未明に若干のおこぼれが見られる程度に終わりそうな状況です。
こちらも天気がイマイチなんで、今年はスルーかなぁ。