Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
3/5夜遅く すばる食(すばるを月が隠す)

なぜか丸くて古いヤツ

2009-09-05 11:45:00 | 夜空のコラム

夜空のあちこちに「球状星団」と呼ばれる類の天体が散らばっています。

そのうち、北半球において一番見映えの良いものがこちら↓

【M13】
 キヤノンEOS Kiss Digital X + 口径18cm写真撮影用反射望遠鏡
 ISO800 F2.8 総露出時間43分(8分×1+4分×5+2分×5+1分×5)トリミング
 [7月19日 山梨県甲州市嵯峨塩裂石林道にて撮影]

この天体はヘルクレス座の一角にあり、長円軌道を持つ「周期彗星」があることを

見出したことで有名な天文学者エドモンド・ハレーが最初に発見しました。

文字通り、おびただしい数の星が密集して球体を形成しているのがわかりますね。

かなり大きめの望遠鏡(口径30cm以上)で覗くと、

実際に上の写真に近いイメージに見えて、とっても感動します。

さて、我々のいる銀河系には150個程度の球状星団が見つかっていて、

銀河円盤全体を取り囲むように広く分布していることがわかっています。

お隣のアンドロメダ銀河にも同じように数多くの球状星団が取り巻いています。

で、この種の天体を構成している主な星(恒星)はスペクトル観測の結果や

明るさの数的分布から、極めて老齢であることが分かっています。

20世紀終盤まで、その年齢は古いもので150億歳ぐらいになると見積もられていました。

となると、ビッグバン理論から推定される宇宙年齢の約140億歳を越えてしまい、

宇宙が誕生する前から存在していたという大きな矛盾が生じます。

これは天文学上の最大級の謎として議論されてきました。

現在では観測精度の向上等により、球状星団の年齢は120億歳足らずと推定され、

矛盾は解消されていますが、これがどのようにして出来上がったのかは解明が不十分で、

数十万個レベルの星たちがずーっと球形を保っていられるのは何故かということも含めて、

今でも謎の多い天体だったりします。

それにしても、これだけ星が密集している星団の中心付近はどうなっているんでしょう?

恒星がひしめき合うように存在しているんではないかと考えられますが、

もしもそこに地球があったなら、暗い夜空など無かったかもしれませんね。


コメント
--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
まめ八 [2009年9月14日 21:54]
こんばんわ。
きれいですね。まるで宝石のようです。
どうすればこんなに美しく撮れるのでしょうか?
じっと見つめていると遠近感が体感できますよね。
こんな星空を眺めてみたいなぁ。
fornax8 [2009年9月14日 23:12]
まめ八さん、こんばんは。こちらにもコメントをいただき、感謝です。
この天体は大きな望遠鏡で生の姿を見るのがオススメです。
次回、南阿蘇ルナ天文台にご訪問の際にリクエストされてはいかがでしょう?
口径82cmの望遠鏡なら物凄いイメージが網膜に飛び込んでくるはずです。
と言っても、夏場に見やすい天体なので、また来年ということになるでしょうか。

伊豆スカイラインから見る夜景(2)

2009-09-04 11:45:00 | 夜景

池の向駐車場から見える夜景の続編です。

前回記事の写真を撮った後に、カメラを右方向に振って撮った写真がこちら↓

※画像をクリックすると、大きい画像が別ウィンドウで開きます。

焦点距離75mmのレンズで撮っており、写っているのは沼津~三島が中心です。

写真の右上に、空へ向って伸びる光束ビームのようなものが確認できます。

その辺りを含めて200mm望遠レンズでズームアップした写真がこちら↓

※画像をクリックすると、大きい画像が別ウィンドウで開きます。

中央右寄りで明るく写っている所がjr三島駅付近のようです。

問題の強力な光束は、いわゆるサーチライトのようなんですが、

照射の向きが変っていく様子はなく、ずっと同じ方向を照らしていました。

で、ネットで調べたところ、東名高速の沼津ic近くにある某ラブホが発しているようです。

遠くからでも位置が分かるように目印として設置しているらしいのですが、

省エネやCO2排出削減といったエコロジーの観点からは、あまり感心しませんね。

さて、こういうのも「光害」の一種で、県や市町村レベルで光害防止条例を制定し、

サーチライトを禁止している所もあり、さらに国レベルでの法規制を望む人もいます。

でも悪臭や騒音等と違って、近隣住民に直接的な被害が及ぶことはほとんどないため、

苦情などが出難く、自治体で規制するにしても目的を明確化しにくいような気がします。

我々星撮り屋としては余計な光源がなくなってくれればありがたいですが、

規制により一般の方々が恩恵を受けることはまずないでしょうしねぇ。

一応、中長期的に見れば、地球温暖化問題に関わっていることは確かです。

もし新政権発足後に環境問題への取組みで議題に上げられたりすれば天晴れですが、

もっとやるべきことが山積してますから、こんなのは先送りでしょう。

「池の向駐車場」地図


コメント
--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
キラリ [2009年9月10日 18:23]
こんばんは★
綺麗な夜景ですね~
夜景を見に行くのが大好きですが夜景の写真は私には難しくて・・・
キラキラの夜景を見たい気持ちもありますが、このエコ時代には少し考えないといけないかもしれませんね★

fornax8 [2009年9月11日 12:24]
キラリさん、コメントありがとうございます。
夜景の写真は確かに難しいような気がしますね。
でも所詮は静止画。生で見る光景にはかなわない部分もあります。
なので、目に焼き付けるだけで十分かもしれませんよ。
ところで、時期首相は早くもco2削減に触れているようですが、
政策によっては綺麗な夜景の光量が減るかもしれませんね。
となると寂しい反面、個人的には暗い星空が蘇ってくれると嬉しい気もします。
にーなな [2009年9月28日 20:12]
こんばんは。
素敵な夜景ですね~。ほんと見とれてしまいます。
サーチライト光源。。夜の街を走っていると時折私も見かけることがあります。そういえば以前、甲府にいた時もある宿泊施設が同様の照明を行っていました。。私的にですが、やはりあまり人口的な光を放つのは感心しないですよね。
なんといいますか、自然の街明かりで夜景を楽しみたいです。

fornax8 [2009年9月28日 23:16]
にーななさん、続けてコメントを頂戴しまして恐縮です。
甲府盆地のサーチライトでは韮崎IC近くにある某ラブホのものが有名でした。
今は改善されたようですが、数年前までは遠く南アルプスの山中からも光束のスジが
深夜まではっきりと見えていたので、星撮り屋にとっては極めて迷惑な光源でした。
街灯などは防犯目的もあるので無くせませんが、企業の宣伝目的の光は本当に
必要なのかどうかを省エネの観点からも見極めて欲しいものです。

2009年8月の燃費

2009-09-01 11:45:00 | マイカー燃費

My WISHの8月分燃費記録です↓

 満タン法 燃費計表示値
15.6km/L  15.6km/L

給油は1回のみで、月間燃費は上の値と同じになります。

燃費推移グラフ(満タン法ベース)はこちら↓

通算の平均燃費はExcelで計算してますが、

前回までの計算で範囲指定に誤りがあり、若干過小評価されていたことが判明。

今月分を含めて再計算したところ、14.0km/Lとなりました。

カタログ値の14.4km/Lが微かに見えてきた感じでしょうか。