Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
4/5宵 火星と月が接近

今朝の富士山(2024/04/20)

2024-04-20 11:35:37 | 富士山

今日は雲の妨害はないものの、やっぱり春霞でスッキリした見え方ではありません。

<今日のアメダス最低気温>
八王子:8.5℃  富士山:-7.8℃ 

八王子アメダスの今朝の最低気温は5日ぶりに10℃未満となりました。平年値の8.8℃より若干低めです。
一方、日中の予想最高気温は26℃となっており、こちらは平年値を5℃以上も上回る見込みです。


今日の太陽(2024/04/19)

2024-04-20 00:05:33 | 太陽

6日ぶりに太陽を撮影。


EOS60Da+EF70-300mm F4-5.6ISⅡUSM(@300mm)+ND10000太陽撮影用フィルター(コレ無しでは危険!) 

前回の撮影時と同様に大きい黒点はありませんが、数的には随分と賑やかになった感じです。
そろそろデカイのも見たいんですけどねぇ・・・


今朝の富士山(2024/04/19)

2024-04-19 09:06:52 | 富士山

4日ぶりに見えましたが、春霞に邪魔な雲が加わって残念な眺めです。

<今日のアメダス最低気温>
八王子:10.7℃  富士山:-12.6℃ 

昨日から黄砂の飛来で西日本の日本海側を中心に酷い視界不良になっているようです。
東京でも未明に黄砂が観測されたとのことですが、富士山が一応見えたので、まだマシな方なのかもしれません。


非冷却CMOSカメラASI585MCでの試写【ディープスカイ撮影編-1】

2024-04-18 05:15:56 | 撮影機材

昨年末に入手したCMOSカメラは惑星撮影用途をメインに考えてましたが、木星や土星はオフシーズン入ってしまって、
まだ試せておらず、流星や月の動画撮影しかできてません。一応、このカメラは長時間露光も可能なので、星雲星団の
撮影に使ったらどんなパフォーマンスを示すのかちょっと調べてみたくなり、先日の中越方面への遠征時に試し撮りを
やってみました。
まずはこの季節の深夜に天頂近くまで昇り詰めるこの星団を撮影。


【球状星団 M3(りょうけん座)】
 ZWO ASI585MC+タカハシε-180EDC,F2.8,Gain120・240・360・480,STARRY NIGHTフィルター,
 総露出時間20分(1分×20フレーム,加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,新潟県十日町市にて

りょうけん座にある大型の球状星団で、光度は約6.4等と比較的明るく、口径3cmの双眼鏡で存在確認できる天体です。
使用カメラの撮像センサーは1/1.2型と小さいため写野が狭くて、焦点距離が500mmでも結構な大写しになりました。
球状星団は中心部と周辺部で輝度差が大きいので、4種類のゲイン(カメラ感度)で5フレームずつ撮って所謂HDR合成し、
階調を整えてます。これまでのデジイチ撮影では感度を固定した状態で露出時間を変えて撮ってHDR合成用の元画像を
取得してましたが、それと類似した撮影&画像処理レシピに相当し、今回は露出時間を一定にして感度を変えるという
対応にしました。
で、星団部分を等倍トリミングしてみると・・・

コア部分は白飛び気味になりましたが、この程度であれば許容範囲で、星団外縁部の糠星までしっかり捉えられたんで
ほぼ満足できるレベルです。このカメラにはハード的にノイズを劇的に抑えるための冷却機能は無いんですが、高感度
設定で撮った画像上でもホットピクセルが割と少なくて、普通のダークフレーム(望遠鏡に蓋をして遮光状態で撮った
画像)減算処理をしても、思ったほど画像が荒れたりしませんでした。なお、撮影時の気温は一桁台と低めだったので、
外気による冷却効果が少しだけあったのかもしれません。夏の暑い時期になるとノイズが一気に増えて画像処理で手に
負えなくなったりする可能性もありますが、今回の試写レベルでは意外と使える感触が得られました。
ただ、元画像は色ノリがあまり良くなく、彩度をかなり高めてやらないと鑑賞に堪える画像にならない感じだったんで
メインの惑星撮影で色の出方がどうなるのか気になるところです。
(つづく)


木星とポンス・ブルックス彗星のランデブー(2024/04/13)

2024-04-17 00:12:38 | 天文現象

4月10日に木星とポンス・ブルックス彗星と月の会合シーンを望遠レンズで捉えましたが、先週末には木星と同彗星が
見掛け上、かなり接近して見えるということで、13日にまた中越方面まで出掛けて夕刻に撮影を敢行。
得られた画像がコレです。


【木星とポンス・ブルックス彗星(12P) 04/13】
 キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,F3.8,ISO1600,StarScapeフィルター,
 総露出時間8分(30秒×16コマ,加算メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 恒星時追尾,トリミングあり,新潟県南魚沼市にて

左上に木星、右下に彗星が写ってます。赤道座標に合わせてフレーミングしたので、右下が地平方向に相当します。
撮影時はほぼ快晴だったものの低空は春霞でモヤっとしていて、双眼鏡で見えた彗星像は頭部だけで尾は確認できず。
写真でもバックにムラが出てしまって写りはイマイチでした。薄明終了前の撮影だったので、コントラストも悪く、
彗星の尾は短いダストテイルしか捉えられてない感じ。イオンテイルが背景に埋もれずにしっかり捉えられていたら、
フレームの左端まで尾を伸ばした姿が確認できたかもしれません。

さて、この彗星は今月21日に太陽最接近を迎えますが、見掛け上も太陽に近いため既に観測困難な状況になっており、
個人的にはこの日が本当に最後の撮影ということになりそうです。昨年の7月24日に初めて写して以来、断続的ですが
8か月半ほど追跡できました。最も綺麗に見えていたのは3月末から4月初旬だったと思われますが、その時期に天候が
不安定だったのが残念です。次の回帰は2095年の予定で再会は不可能でしょうから、これで永遠にお別れとなります。
残念ながら肉眼で楽に見えるような大彗星にはなりませんでしたが、歴史のある周期彗星に出会えたことに感謝です。


観測好期終盤を迎えたポンス・ブルックス彗星(2024/04/09)

2024-04-16 00:03:51 | ほうき星

4月10日に木星と月の間にポンス・ブルックス彗星が入り込んだシーンについて先般(12日)の記事ネタにしましたが、
実はその前日にも彗星パパラッチしてました。ただ、雲が多かったため写りが悪かったり、強風が吹いていたせいで
ブレたイメージを量産してしまったため、画像処理のモチベーションが上がらず、放置状態のままお蔵入りかな?と
考えてました。それを再チェックしてみたら悲観するほどのイメージではなく、勿体無いから弄ってみようと思って
救済処理を施してみました。記事の時間軸的には前後してしまいますが、その画像を公開します。


【ポンス・ブルックス彗星頭部(12P)04/09】
 キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,STARRY NIGHTフィルター,
 総露出時間4分(30秒×8コマ,σクリップ加算平均メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 恒星時追尾,トリミングあり,山梨県北杜市にて

この日の午前中は春の嵐に見舞われましたが、午後から天気が回復し、晴れ間が期待できそうな山梨県北西部へ出撃。
目的地到着は日没前で、上空は期待通りの晴天だったんですが、風はまだ収まっておらず、南アルプスの山々の上には
雲が引っ切り無しに流れてくる状況で、彗星の見えるエリアはその妨害を受けそうな状況でした。

で、19時過ぎから何とか撮影を開始できたものの、やはり雲に邪魔され、30秒露出で連写していった60画像のうちで
使えそうなのは、たったの8画像しかありませんでした。それらを全てコンポジットして得られたのが上の画像です。
低空のため元画像は暖色系を帯びたイメージでしたが、青白いイオンテイルの筋状構造が一応確認できるレベルには
救済できた感じです。頭部近傍は数日前に起きたバーストの影響で、まだダストリッチになっているせいもあるのか、
彗星特有の緑色が薄い写りになってます。また、4月7日の撮影イメージと同様に、先端は彗星のコマの高輝度部分を
包み込むようなエンベロープ構造が目立ってますが、ダストテイルは短い印象でした。

4月10日以降は薄明終了時の彗星の地平高度が5度を下回ることになり、おそらく主砲で狙うのはこの日が最後となる
可能性が高かったんで、使えるフレームが少なかったのが悔しいです。


今朝の富士山(2024/04/15)

2024-04-15 09:50:06 | 富士山

視界不良で、酷い見え方です。

<今日のアメダス最低気温>
八王子:9.7℃  富士山:-6.6℃ 

昨日の八王子アメダスの最高気温は25.0℃で、3月31日以来の夏日となりました。
今日の気温上昇は昨日よりハイペースになっているので。2日連続で夏日になるのは必至とみられます。


今朝の富士山(2024/04/14)

2024-04-14 08:23:18 | 富士山

春霞の影響で、ぼんやりとした見え方です。

<今日のアメダス最低気温>
八王子:9.3℃  富士山:-6.2℃ 

昨日の八王子アメダスの最高気温は22.9℃で、5日ぶりに20℃を超えました。
今日はさらに気温が上がる見込みで、予想最高気温は25℃となってます。
その予想のとおりになれば今年2度目の夏日ということになりますが、どうなりますかねぇ・・・


今日の太陽(2024/04/13)

2024-04-13 11:18:36 | 太陽

久しぶりに太陽を撮影。


EOS60Da+EF70-300mm F4-5.6ISⅡUSM(@300mm)+ND10000太陽撮影用フィルター(コレ無しでは危険!) 

東西方向にまんべんなく黒点が散らばってる感じ。あまり大きいのは無いですけどね。
数日前に北米で皆既日食が観測されましたが、黒点活動のアクティブ期に特有の全方位型コロナが捉えられたようです


木星&ポンス・ブルックス彗星&細い月のランデブー(2024/04/10)

2024-04-12 09:03:51 | 天文現象

先月の初めに上げた記事に、ポンス・ブルックス彗星が木星と細い月の間に見える日があることを示しましたが、
それが今週水曜日なのでした。これは是非撮ってみたいと思ってきましたが、そういう時に限って天気が微妙で、
最近よく行く伊豆方面は夕方に雲が発生しそうな予報が出ていたため、晴れ間がどうにか期待できそうな中越方面へ
再び遠征することにしました。目的地に着いたのは日没直前で、西の空にはスジ雲(飛行機雲も?)が広がってました。
日没後、木星と月が見えてきた時間になっても雲は取れずに両方とも滲んで見えるというなかなか厳しい状況の中、
お気軽撮影機材(ミラーレス一眼+望遠レンズ+カメラ三脚)をゆっくりとセットアップ。
ようやく双眼鏡で彗星像を確認した19時過ぎに雲の切れ間ができ、そこに彗星が入り込むのを見計らって撮影。
得られた画像がコレです。


【木星とポンス・ブルックス彗星(12P)と細い月 04/10】
 キヤノンEOS Ra+SAMYANG135mmF2 ED UMC,F2.8,ISO3200,L41フィルター,露出2秒(コンポジットなし),
 三脚使用,固定撮影,トリミングあり,新潟県南魚沼市にて

フォトレタッチソフトで画像を弄り回したものの、自分のスキルでは彗星の尾が短くしか描出できませんでした。
薄明終了前の撮影でバックが明るかったのが残念です。十分に暗くなってからは彗星が雲の中に入ってしまったんで、
運も無かったなーって感じ。とりあえず記念の3S撮影程度にはなりましたけど、木星も月もモヤっとした写りで、
何ともトホホなイメージでした。

これから月明が邪魔になっていくとともに、彗星は太陽に近づいていくため、観測条件は急激に悪化するとみられ、
もしかするとこれがお別れショットになるかもしれません。