みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

季節がめぐり、また春が来て

2008年02月23日 17時15分56秒 | いのち
ume0019.jpg: 梅のつぼみとセミの抜け殻
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=8.0, SS=1/160s), +0.3EV (Matrix metering), ISO200, WB=Cloudy (+2), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

梅の季節です。家々のブロック塀から顔を出す枝も花を咲かせています。

春の入り口に差しかかった公園では、梅の枝が、真珠のような固いつぼみをたくさん付けて、空気が暖かくなるのを今か今かと待っています。

その中の1本の小枝には、まだセミの抜け殻がしっかりと しがみついていました。丸まった背中はパックリと割れ、長い眠りから覚めた成虫が今にも姿を現しそうです。

この抜け殻は、去年の夏からずっとこの細い枝にしがみついているのでしょう。ここから羽化したセミは、とうに息絶えたでしょう。でも、確かに生きていました。この世界に生まれて、羽をいっぱいに広げて空を舞い、甘い樹液をたくさん吸って、精一杯鳴いて、命を全うしたはずです。

夏が過ぎ、秋が過ぎ、雪の舞う冬を経て、春が訪れようとしています。

季節の移り変わりとともに、1年がぐるりと回りました。その間、毎日毎日、太陽は東から上り、真南を通って西に沈んでいました。また夏が来ます。また新しいセミが未来に向けて羽ばたく季節がやってきます。

(3月2日追記) セミの抜け殻が止まっていた小枝に花が咲きました。花の様子は3月2日の記事に掲載しました。

奈良旅行の写真を連載していましたが、季節外れにならないうちに、割り込みで梅の写真を紹介します。