名古屋芸術大学の卒業制作展を見てきました。全体として日本画は具象的で、洋画は抽象的な作品が多かったです。例によって例のごとく私には具象的な絵のほうが親しみやすく、ほとんどの時間を日本画の前で過ごしました。
一番長い時間を過ごした絵は……
●「祈り」 画: 三輪彩乃さん
ラクダが足を折り曲げて腹ばいになっています。伏せられた長いまつげが目を引きます。ラクダは目を閉じ、遠くを見つめるかのように鼻を掲げています。日の光や風のにおいに身を任せているのでしょうか。満ち足りた、穏やかな表情をしています。
そのラクダと向かい合って座るひとりの若い女性。モスグリーンのルーズなノースリーブを着て、地面にぺたんこ座り。背中を丸め、あごを上げてラクダを見つめています。女性のまなざしはラクダを見守るように温かく、口元にはかすかな笑みをたたえています。ほっと安心したかのようです。
安らかな時間が、波ひとつ立てずに流れていきます。
一番長い時間を過ごした絵は……
●「祈り」 画: 三輪彩乃さん
ラクダが足を折り曲げて腹ばいになっています。伏せられた長いまつげが目を引きます。ラクダは目を閉じ、遠くを見つめるかのように鼻を掲げています。日の光や風のにおいに身を任せているのでしょうか。満ち足りた、穏やかな表情をしています。
そのラクダと向かい合って座るひとりの若い女性。モスグリーンのルーズなノースリーブを着て、地面にぺたんこ座り。背中を丸め、あごを上げてラクダを見つめています。女性のまなざしはラクダを見守るように温かく、口元にはかすかな笑みをたたえています。ほっと安心したかのようです。
安らかな時間が、波ひとつ立てずに流れていきます。