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マルチ商法対抗録・2 (まさか、あのこと?)

2009年01月25日 19時33分21秒 | 日常のあれこれ
この連載の目次

(前回から続く)

まさか、あのこと?

Aちゃんが化粧品会社のセミナーに行ったと聞いて、頭をよぎりました。

この日、Aちゃんと会うまでに、互いにスケジュール確認のメールを交換していました。Aちゃんからのメールには、友達と一緒に化粧品会社の説明会に行ったと書かれていました。説明会の後は、デパートで買い物を楽しんで帰ってきたと。

あの説明会っていうのが、マルチ商法のセミナーだったのかも。

そして、一緒だったという友達がAちゃんをマルチに勧誘したのかも。

Aちゃんは仕事をしていません。化粧品会社の説明会に行くなんて、就職でもするのか、化粧品を売りつけられるのか。何か変だとは思いましたが、メールの文面は明るく、友達と楽しく過ごした様子が伝わってきました。引っかかるものがありましたが、説明会のことには触れずに返信し、再会のスケジュールを決めました。

何気なく読み過ごした一言に、マルチ商法の影が落ちていました。

Aちゃんが説明会に行った前日の夜、6時を過ぎていたでしょうか、私はAちゃんと会っていました。別れ際、Aちゃんは何か言いたげな顔をしており、すぐに私と別れるのをためらっているように見えました。

「またメールするよ」
私は仕事に戻りました。仕事の区切りをつけることを優先しました。Aちゃんが何か言いたげな表情をしていることには気づいていましたが、お茶に誘うなど、話を聞いてあげる機会は作りませんでした。

後の祭りでした。翌日、Aちゃんは友達と一緒に化粧品会社の説明会に行ってしまいました。そして、その説明会の実態は、マルチ商法の勧誘でした。

友達と一緒に化粧品会社の説明会に行くなら、当然、その友達とスケジュールを合わせる必要があります。Aちゃんは、何日も前からマルチ商法に誘われていたはずです。

あのとき、私がもう少しAちゃんと一緒に過ごす時間を作っていれば、マルチ商法の話も出てきたでしょう。そうすれば、私は説明会に行かないように引き止めていたはずです。化粧品なんてどこでも買える時代なのに、わざわざ説明会を開くなんて怪しすぎます。催眠商法などの悪徳業者しか考えられません (実際にはマルチ商法だったわけですが)。

兆しというのは本当に小さなものです。心に引っかかりはするものの、見過ごしがちです。異常にはっきり気づく頃には、既に問題が大きく大きく成長しています。まさしく病魔のように。

少し心に引っかかったからといって、いちいち問いただしていては、おせっかいが過ぎます。しかし、様子が変だと感じたのですから、本人が話を切り出せる機会を作るべきでした。

(次回に続く)

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