みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

力任せになぎ払う

2012年08月11日 22時59分09秒 | 日常のあれこれ
午後に激しい雨に見舞われました。

灰色の濃い雲が、風に流される煙のようにまだらに空に漂い始めました。雨音が、パラパラと米粒が落ちるよりも頼りなく、遠慮がちに訪ねてきました。まだ明るいはずの時間なのに、日が暮れたように空が暗くなりました。遠かった雷鳴はみるみる近くなり、雨粒はビー玉と見まごうほどに巨大化し、視界が真っ白になりました。

太く白い雨の中、世界が光ったかと思うと、爆音が町の空気を両の拳でわしづかみにして引き裂きました。そのまま力任せに日常をなぎ払って駆けていきます。爆音は天地の果てまで駆け、それでも勢いは衰えずに折り返し、またこの地を駆け抜けていきます。

雷は、ひっきりなしに近所に落ち続けました。

落雷すると、爆音の直後に、ピシューンとゲームの撃墜音のような音がします。何の音でしょうか。雷の電流が流れる音でしょうか。避雷器の動作音でしょうか。

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