観光施設のおじさんも、市バスの運転手さんも、駅員さんも親切でした。スーパーでの買い物も楽しかったです。心温まる鳴門を去るのは惜しいですが、行かなければなりません。かなりさみしい感じがしますが、まだ旅行も3日目で、ようやく中間点に差しかかったところです。まだ先があるのに感傷にふけってても仕方ないじゃん。
これから高松に移動します。移動については当日の気分や体調に応じて柔軟に決めたかったので、鳴門に着いてからの交通はまったく手配していません。さて、どうやって移動しようかな。
鳴門から高松への移動には、鉄道と高速バスが選べます。高速バスは徳島バスが運行していて、高松まで1時間少々で行けます。ただし、この高速バスが止まる鳴門の停留所 (鳴門IC北口) はかなり不便な場所にあります。鳴門駅前から高松まで高速バスで移動したい場合は、いったんJRで鳴門から徳島まで移動して、徳島駅前から高速バスに乗ったほうが楽でしょう。
今日はちょっと眠いので鉄道で移動しましょう。鳴門から高松まで移動するには、まず鳴門線の各駅停車で池谷 (いけのたに) まで行き、高松行きの特急に乗り換えます。
鳴門駅のホームは、コンクリートのホームに鉄板の屋根がかかっているだけの素朴な構造をしています。次から次へとひっきりなしに電車が往来する都会の喧騒を忘れ、こんなホームで静かに過ぎ行く時の香りを味わいながら列車を待つのも、またローカル線の旅のいいところです。
窓口で指定席を買いましょう。時刻表をパラパラ。あ、ちょうどいいのがある。
ρ(∂_∂)
⌒⌒o
「この特急、高松まで指定席ありますか」
「その列車の指定席は満席ですね」
ありゃりゃ。切符を当日に買うのはスケジュールに弾力性がある反面、座席が取れないこともあります。
「その列車は1両のうち一部分だけが指定席になっていて、もともと指定席の数が少ないんですよ」
え!? 1両の一部分だけが指定席なんて列車が存在するの!? これは少なからぬカルチャーショック (死語) でした。指定席というものは車両ごとに設定されると思ってましたから。
特急は2両編成、しかも一部が指定席ということは、禁煙の自由席は少なそうです。座席が空いてなかったら1時間ほど立ちっぱなしになります。
どうしましょう。
う~ん……。
決めました。
「自由席でお願いします」
駅の待合コーナーは狭いですし、タバコの煙がもうもうと立ち込めているので、早めに改札を通ります。
う~ん、ローカル感あふれる改札だなぁ。駅員さんが立つボックスが2つあるということは、それだけ混雑する時間帯があるということでしょうか。
「友好のコスモス祭」と書かれたピンクののぼりが秋の訪れを感じさせます。コスモスで町おこししてるのかな?
ホームは静かです。駅前に建つスーパーの看板がひときわ高くそびえています。
改札からホームに行くには、踏切のような歩道を通って線路を横断します。キャスター付きのバッグをコロコロ引っ張っている場合は線路のデコボコがあって不便かも。よっこらしょっと鉄の線路を越えるところが、これまたローカル感いっぱいです。小さい頃、近所にあった私鉄の駅でも、こんなふうに線路を越えて反対側のホームに行ってたっけ。
ホームには「うず潮の鳴門へようこそ」と書かれた看板が立っています。何がしかの観光資源があるローカル線の駅には、必ずと言っていいほどこういう看板が立っています。ペンキが色あせているのもお決まりです。
鳴門駅の線路をまたぐ歩道橋にはびっしりとツタがからみつき、この土地に静かに流れ続ける時間を地層のように積み重ねています。
徳島方面の線路は単線になっています。列車は1時間に1本くらいしか通らないので、単線で十分間に合います。線路の両側にギリギリまで畑や建物が迫っているところを見ると、開通当初からずっと単線なのでしょう。
こうやって駅や線路を撮影していると、まるで鉄ちゃん (鉄道ファン) が贈るローカル線の旅みたい。私は鉄道ファンというわけではありませんが、電車やバスなどの乗り物は大好きです。ここはひとつ、にわか鉄ちゃんになっちゃおう。
列車が来ました。鉄ちゃんは列車もしっかり撮影しないとね。そう、電車ではありません。さっきから意識して「列車」と書いていますが、ディーゼルカーなので電車ではないんです。にわか鉄ちゃんとしては気動車と呼ぶべきでしょうか。
列車の先頭には、「ありがとう5しゅうねん、アンパンマン列車」と書かれた表示板が掛けられています。
JR四国では、アンパンマンのイラストを車体に描いたアンパンマン列車を走らせています。由来は、アンパンマンの作者やなせたかし氏が高知県出身だから。アンパンマン列車の中には、子供が遊べるように座席のない広場のような空間を設けたゆうゆうアンパンマンカーも走っているとか。小さい子供って、電車に興味がない限り車内でも騒がしく、じっとしていられないことも多いので、こうやって遊ばせちゃうのもいいアイデアだと思います。
あ、そうそう。アンパンマンって、もともと大人向けに書かれたそうですよ。
鳴門・高松旅行の目次は → こちら
「ご当地もの・3」 ←鳴門・高松旅行の前の記事 (旅程順) はこちら。
これから高松に移動します。移動については当日の気分や体調に応じて柔軟に決めたかったので、鳴門に着いてからの交通はまったく手配していません。さて、どうやって移動しようかな。
鳴門から高松への移動には、鉄道と高速バスが選べます。高速バスは徳島バスが運行していて、高松まで1時間少々で行けます。ただし、この高速バスが止まる鳴門の停留所 (鳴門IC北口) はかなり不便な場所にあります。鳴門駅前から高松まで高速バスで移動したい場合は、いったんJRで鳴門から徳島まで移動して、徳島駅前から高速バスに乗ったほうが楽でしょう。
今日はちょっと眠いので鉄道で移動しましょう。鳴門から高松まで移動するには、まず鳴門線の各駅停車で池谷 (いけのたに) まで行き、高松行きの特急に乗り換えます。
鳴門駅のホームは、コンクリートのホームに鉄板の屋根がかかっているだけの素朴な構造をしています。次から次へとひっきりなしに電車が往来する都会の喧騒を忘れ、こんなホームで静かに過ぎ行く時の香りを味わいながら列車を待つのも、またローカル線の旅のいいところです。
窓口で指定席を買いましょう。時刻表をパラパラ。あ、ちょうどいいのがある。
ρ(∂_∂)
⌒⌒o
「この特急、高松まで指定席ありますか」
「その列車の指定席は満席ですね」
ありゃりゃ。切符を当日に買うのはスケジュールに弾力性がある反面、座席が取れないこともあります。
「その列車は1両のうち一部分だけが指定席になっていて、もともと指定席の数が少ないんですよ」
え!? 1両の一部分だけが指定席なんて列車が存在するの!? これは少なからぬカルチャーショック (死語) でした。指定席というものは車両ごとに設定されると思ってましたから。
特急は2両編成、しかも一部が指定席ということは、禁煙の自由席は少なそうです。座席が空いてなかったら1時間ほど立ちっぱなしになります。
どうしましょう。
う~ん……。
決めました。
「自由席でお願いします」
駅の待合コーナーは狭いですし、タバコの煙がもうもうと立ち込めているので、早めに改札を通ります。
う~ん、ローカル感あふれる改札だなぁ。駅員さんが立つボックスが2つあるということは、それだけ混雑する時間帯があるということでしょうか。
「友好のコスモス祭」と書かれたピンクののぼりが秋の訪れを感じさせます。コスモスで町おこししてるのかな?
ホームは静かです。駅前に建つスーパーの看板がひときわ高くそびえています。
改札からホームに行くには、踏切のような歩道を通って線路を横断します。キャスター付きのバッグをコロコロ引っ張っている場合は線路のデコボコがあって不便かも。よっこらしょっと鉄の線路を越えるところが、これまたローカル感いっぱいです。小さい頃、近所にあった私鉄の駅でも、こんなふうに線路を越えて反対側のホームに行ってたっけ。
ホームには「うず潮の鳴門へようこそ」と書かれた看板が立っています。何がしかの観光資源があるローカル線の駅には、必ずと言っていいほどこういう看板が立っています。ペンキが色あせているのもお決まりです。
鳴門駅の線路をまたぐ歩道橋にはびっしりとツタがからみつき、この土地に静かに流れ続ける時間を地層のように積み重ねています。
徳島方面の線路は単線になっています。列車は1時間に1本くらいしか通らないので、単線で十分間に合います。線路の両側にギリギリまで畑や建物が迫っているところを見ると、開通当初からずっと単線なのでしょう。
こうやって駅や線路を撮影していると、まるで鉄ちゃん (鉄道ファン) が贈るローカル線の旅みたい。私は鉄道ファンというわけではありませんが、電車やバスなどの乗り物は大好きです。ここはひとつ、にわか鉄ちゃんになっちゃおう。
列車が来ました。鉄ちゃんは列車もしっかり撮影しないとね。そう、電車ではありません。さっきから意識して「列車」と書いていますが、ディーゼルカーなので電車ではないんです。にわか鉄ちゃんとしては気動車と呼ぶべきでしょうか。
列車の先頭には、「ありがとう5しゅうねん、アンパンマン列車」と書かれた表示板が掛けられています。
JR四国では、アンパンマンのイラストを車体に描いたアンパンマン列車を走らせています。由来は、アンパンマンの作者やなせたかし氏が高知県出身だから。アンパンマン列車の中には、子供が遊べるように座席のない広場のような空間を設けたゆうゆうアンパンマンカーも走っているとか。小さい子供って、電車に興味がない限り車内でも騒がしく、じっとしていられないことも多いので、こうやって遊ばせちゃうのもいいアイデアだと思います。
あ、そうそう。アンパンマンって、もともと大人向けに書かれたそうですよ。
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やなせたかしさん、高知県出身だったんですね。ちなみに富山県では、藤子不二雄さんのハットリくん電車が走っているようですよ。
藤子不二雄さんは富山県の出身だったんですね。ハットリくん電車の車掌さんは忍者装束なんでしょうか? 気になります。
おぉ~! アンパンマンのキャラクターを覚えちゃったのはすごいです。アンパンマン百人一首がオリンピック公式種目に採用されたときに日本代表として世界に誇れる存在だと思います。何しろ大人向けですもんね。ふふふ。
> ばぶばぶさん
鳴門コスモス、製造元は徳島製粉だそうですね。徳島製粉? どこかで聞いたことがあるような……。金ちゃんラーメンの徳島製粉じゃないですか! しかし、金ちゃんブランドが有名といっても、会社のドメインまで kinchan.co.jp にしてしまうとは、徳島製粉おそるべし。徳島県民は発想が柔軟だとお見受けしました。
> うたまさん
大川隆法氏? ディックミネ氏? 哀川翔氏? ごめんなさい、みんな知りません。この調子では怒涛の21世紀を乗り切れないかも。どうしましょ。とりあえずいい夢見てきます。おやすみなさい。