政府が来月にもTPP (環太平洋戦略的経済連携協定) 交渉参加を表明するとの記事が新聞に出ていました。
ついに交渉に参加するのか。
国際社会は国益と国益が激しくぶつかり合い、火花を散らす場です。例えば中国は、経済問題を話し合う場では先進国と肩を並べようとしますが、二酸化炭素排出の問題になると自国はまだ経済が発展途上であると主張し、先進国と同等の義務を避けようとします。アメリカも、数十年も前から指摘されているように、自国の農業に膨大な補助金を直接・間接的に投下する一方で、農産物の輸出先には関税の撤廃など自由貿易を要求します。日本がTPPに参加すればアメリカは政治・軍事の面で日本に配慮してくれるだろう、という考えは甘すぎます。
TPPは、日本がアメリカの言いなりになる道です。TPPに加盟したら、日本はアメリカの草刈り場になるでしょう。
日本はアメリカに依存しすぎました。経済も国防も外交もアメリカに依存してきました。日本人が日本という国のありかたについて真剣に考えてこなかった、そのツケを払うときが来たようです。
日本が自国の斜陽化をみずから加速しようとは。
ふとフィンランドのことが頭をよぎりました。
20世紀、フィンランドは常に大国ロシアの侵略圧力を受け続けてきました。そんな圧力の中でもフィンランドという国は存続しています。もちろん、フィンランドとていいことずくめではありませんが、厳しい現実をかいくぐった社会が確かに存在します。フィンランドの人たちはどう生きてきたのでしょうか。
日本にも希望があります。まだTPPに加盟すると決まったわけではありませんし、悲観するのは早すぎるかも知れません。
読みやすい本をいくつか。
TPPについて
●郵政崩壊とTPP (東谷 暁 著、文春新書)
●TPP亡国論 (中野 剛志 著、集英社新書)
フィンランドについて
●白夜の国ぐに ― 米ソ対立の谷間で (武田 竜夫 著、中公新書)
●フィンランド 豊かさのメソッド (堀内 都喜子 著、集英社新書)
ついに交渉に参加するのか。
国際社会は国益と国益が激しくぶつかり合い、火花を散らす場です。例えば中国は、経済問題を話し合う場では先進国と肩を並べようとしますが、二酸化炭素排出の問題になると自国はまだ経済が発展途上であると主張し、先進国と同等の義務を避けようとします。アメリカも、数十年も前から指摘されているように、自国の農業に膨大な補助金を直接・間接的に投下する一方で、農産物の輸出先には関税の撤廃など自由貿易を要求します。日本がTPPに参加すればアメリカは政治・軍事の面で日本に配慮してくれるだろう、という考えは甘すぎます。
TPPは、日本がアメリカの言いなりになる道です。TPPに加盟したら、日本はアメリカの草刈り場になるでしょう。
日本はアメリカに依存しすぎました。経済も国防も外交もアメリカに依存してきました。日本人が日本という国のありかたについて真剣に考えてこなかった、そのツケを払うときが来たようです。
日本が自国の斜陽化をみずから加速しようとは。
ふとフィンランドのことが頭をよぎりました。
20世紀、フィンランドは常に大国ロシアの侵略圧力を受け続けてきました。そんな圧力の中でもフィンランドという国は存続しています。もちろん、フィンランドとていいことずくめではありませんが、厳しい現実をかいくぐった社会が確かに存在します。フィンランドの人たちはどう生きてきたのでしょうか。
日本にも希望があります。まだTPPに加盟すると決まったわけではありませんし、悲観するのは早すぎるかも知れません。
読みやすい本をいくつか。
TPPについて
●郵政崩壊とTPP (東谷 暁 著、文春新書)
●TPP亡国論 (中野 剛志 著、集英社新書)
フィンランドについて
●白夜の国ぐに ― 米ソ対立の谷間で (武田 竜夫 著、中公新書)
●フィンランド 豊かさのメソッド (堀内 都喜子 著、集英社新書)