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なばなの里お土産レポート・1 (味付しじみ)

2006年01月21日 17時34分26秒 | デイリーお気楽グルメ
なばなの里ではたくさんお土産を買ってきました。お土産は選ぶのも楽しいし、帰ってから味わうのも楽しみです。お出かけ先でのお土産選びは欠かせません。

左から味付しじみ、さんま漁火焼、菜の花ふりかけ、菜の花羊羹 (ようかん) です。

tabi0176.jpg: しじみ混ぜご飯

味付しじみは、しじみに味をつけて乾燥させたものだと思います。炊き上がったご飯に混ぜるだけで、しじみ混ぜご飯のできあがりです。ビタミンBや鉄分などが豊富に含まれたしじみを手軽に食べることができて、食の細い私にはとってもありがたいお土産です。

しじみは、なばなの里が設けられた中州を挟む長良川の名産品です。もともと長良川の河口付近には、海水と淡水が入り混じった汽水域が見られました。

しかし近年、しじみの漁獲量は激減し、既にしじみが全滅した水域もあるようです。1988年に着工され、1995年から運用が開始された長良川河口堰 (かこうぜき) が原因ではないかと言われています。しじみの漁獲量が減り始めた時期がちょうど河口堰の運用開始時期と重なっています。

長良川河口堰は治水と利水を目的に建設されました。利水は水道用水や工業用水が不足するという予測に基づきますが、現在長良川の水は実際には使われていないどころか、周辺地域の経済を圧迫しています。

もうひとつ、治水のほうはどうでしょうか。この地は昔からたびたび水害に見舞われ、治水事業が繰り返されてきました。かつて木曽川、長良川、揖斐川は下流で網の目のように入り混じって流れ、水害が多発していました。その木曽三川の治水を目的として、江戸中期には宝暦治水が行われました。明治期にはオランダ人技師ヨハネス・デ・レーケ氏らの指導によって木曽三川が互いに分離されました。

このように、過去にも木曽三川の治水事業は行われていますが、長良川河口堰と決定的に違うことがあります。治水事業が行われても、しじみが獲れ、アユが上る川は保たれてきました。地域の自然や、その恵みを受ける人の営みは維持されてきたのです。

河口堰を造らない限り治水は無理だったのでしょうか。これだけ土木技術が進歩した現代でも他に方法はなかったのでしょうか。人は地球という自然環境の中で生きています。長い年月にわたって築き上げられてきた自然の仕組みは、人知を超えたバランスを内包しています。人間の狭い知識だけで自然をいじり回しても何も解決しないでしょう。自然を支配するのではなく、自然と共存していきたいものです。

関連リンク:
木曽川文庫 …… 人々の暮らしや治水事業に関する資料館。
国営木曽三川公園 …… 木曽三川の自然を活用した公園。
西江小プラザ: 輪中のくらし …… 海津市立西江小学校の児童が調べてまとめたものだと思います。
独立行政法人 水資源機構 長良川河口堰管理所: 長良川河口堰ホームページ …… 長良川河口堰の公式Webサイト。



なばなの里の目次は → こちら。イルミネーションの画像も目次からどうぞ。

見返りの花」 ←なばなの里の前の記事はこちら。
なばなの里の次の記事はこちら → 「お土産レポート・2 (菜の花羊羹)



蔵出し企画: おもちゃ箱の奥

2005年1月21日の記事は → 「バラ園にて

【みぃのつぶやき】 バラって、色のバリエーションがほんとに多いのよね。バラの花の中では、グラデーションのある花が好き。

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