みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

深い緑の看板

2007年07月07日 19時03分53秒 | 光と空間
villagio_italia80.jpg: イタリア村にて。食堂の看板と鐘楼
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=2.8, SS=1/6s), ISO640, WB=Sunny (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

黒板のような深い緑色の看板が、素朴な小屋に掛かっています。奥にはライトアップされた鐘楼が見えます。

看板に書かれているosteriaとは、イタリア語で食堂の意味。あまり肩ひじ張らずに食事できる食堂を指すようです。

villagio_italia81.jpg: イタリア村にて。食堂の看板と鐘楼
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=2.8, SS=1/6s), ISO500, WB=Sunny (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

ちょっとアングルを変えて、看板に寄ってみました。こんなダイナミックな構図も好き。

どっちのアングルにも良さがあり、掲載にあたって片方を捨てることはできませんでした。1枚目 (villagio_italia80.jpg) は空間的な広がりを感じますし、白っぽい壁が多く写っているために明るく見えます。2枚目 (villagio_italia81.jpg) では看板の存在感を強調してみました。

この中からあえて1枚を選ぶとすれば、1枚目でしょうか。写真として見栄えがしますから。1枚目の写真を先に掲載した理由もそれです。

よくよく写真を見比べてみれば、自分が前後に動いて撮影位置を変えているのに、鐘楼はほぼ同じ位置に写っています。Exifデータによると、1枚目の写真を先に撮り、2枚目の写真をその約40秒後に撮っていました。

2枚目の写真を撮るときに、この位置に鐘楼が来るように構図を厳密に再現しようとしたわけではありません。このときは主に右側の看板をどの程度まで外にはみ出させるかを考えて、鐘楼の位置は背景のバランス程度にしか考えていませんでした。どちらかと言えば、鐘楼の位置よりも、看板の入れ具合を変えたことで露出を1/3段だけ落とすほうに意識が向いていました。

鐘楼のバランスは純粋な直感で決めました。この写真に限らず、最近の写真はほとんど直感で撮っています。直感でここまで位置が揃うとは、無意識の力ってすごいものです。

きっと、人間は日常生活の中ではほとんどの潜在能力を封印したまま暮らしているのでしょう。果たして人間にはどれほどの能力が与えられているのでしょうか。写真を撮っている間だけでも、その潜在能力を解放できるでしょうか。

感性を解放できる日が来たらいいな。



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