イタリア、ギリシャ、スペインそしてエジプト！

　混乱の原因は、財政の皺寄せが国民への負担増や物価の値上がり、年金の減額と共通した部分が強い。　これらの国にも富裕層が現存する。　全てが、そういった層のエゴから来ている。

　フランス革命以降、一時的に平民への分配が増えて、貧富の差が薄れた時代があった。　しかし、瞬く間に立場は逆転して、以前より貧富の差が拡大した。日本においても同じである。

　日本の場合は、１９７０年頃から１９９０年位までの２０年間で再び、ブルジョアによる莫大の搾取が出来る社会に戻りました。

　日本では、この間にも、高度な成長の中から色々な国民の浄財がクスネられ、財政や年金、福祉といった民主主義の根幹にも手を突っ込まれて、ほとんど破綻の状態になっています。

　この傾向は世界に拡がりつつあります。　日本では、この５０年余りの成長の結果に積み残された蓄えがあって、ヨーロッパや北アフリカの国々のような混乱に至っていませんが、状況は酷似しているのです。

　一つ間違えば、同じ道を辿ることになります。　増税や、負担増を押し付け、巧みに丸め込めても限界を超えれば、日本でも暴動に発展するかも知れません。

　幸か不幸か、日本人には暴動や革命を起こす勇気はありませんから、何とか治まっています。　色々な意味で魂を奪われた日本社会の歪みです。