日々随想

日常の生活環境で活動したことや、感じたことを日記風に書いてみましょう

母の日に想う

2009-05-10 22:35:26 | Weblog
<2009.05.10>

今日は母の日である。
家内は子供たちから何か贈り物を貰っては、喜んでいるようである。

母の日にあたり、私は自分の母(今年は27回忌にあたる)のことを想い出して見よう。
昨年のこの日には、母への懺悔の気持ちを綴った記憶があるが、今年はしっかり者だった母の姿を想い出して見ようと思う。

母は明治の後半の生まれで、昭和の初めに私の故郷でもある大分の田舎の禅寺に縁あって嫁いで来た。
戦後は特に貧乏生活の中で寺の裏方役の仕事と食べて行くための田んぼ作りに、そして私たち5人兄弟の子育てにと一日中働いていたと記憶している。

こうした中で印象に残ることと言えば、食事の準備・あと片づけ・茶碗洗いが大変で戦争の様であったことである。
何しろ男の兄弟が上から4人で末娘も小さかったこともあったために、あまり手伝いもせず全てが母親まかせであったからである。
ただ時々あと片づけなどは、良く母と喧嘩(兄弟喧嘩も)をしながら不承不承にお茶碗洗いなどをしていたことを今でも思い出す。
少し書くと当時の茶碗洗いは、今とは違いかまどの残り灰を付けては洗っていた。
(結構良く汚れが落ちていた)

もうひとつ揚げると、「人の悪口は言うな!、自分が頭の上に向かって唾を吐くようなものだ、必ず自分に返ってくるぞ・・・・」ということを、事あるごとに言っていた。
これは母のそれまで生きてきた人生のなかで、経験してきたことを子どもに躾の一つとして言ってくれたのであろう。

そんな母も民謡のラジオ放送を聞くのが大変好きなようであった。
時々横になっては、この民謡を聞きながら「ああ極楽・極楽」と言っていたのを今でも鮮明に思い出す。

天国の母ちゃんへ・・・・喧嘩をしながらお茶碗を洗ったこと、今でも時々自分の家庭
          で洗っておりこの経験大いに役に立っています。
          また「悪口の戒め」自分の人生への格言として、今でも日常
          忘れていません。


    <木陰が心地よい季節となった>


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