HISが332億円の赤字…20年11月〜21年7月、売上高77・4%減
2021/09/10 17:26
(読売新聞)
旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)が10日発表した2020年11月〜21年7月連結決算は、最終利益が332億円の赤字(前年同期は166億円の赤字)だった。新型コロナウイルスの感染拡大による旅行需要の低迷が響いた。
売上高は前年同期比77・4%減の907億円だった。主力の海外旅行の取扱高が97・7%減と大幅に落ち込んだほか、国内旅行も緊急事態宣言が打撃となった。
7月末時点の自己資本比率は14・4%と、昨年10月末時点(17・8%)から低下した。東京都港区のビルに入る本社オフィスを売却するなど、財務基盤を強化する。
21年10月期の通期業績予想はコロナの影響が見通せず未定とした。