熱海の土石流 首まで泥に…「九死に一生」恐怖語る
2021/07/05 20:35
(産経新聞)
熱海市伊豆山地区を短時間に何度も襲った土石流。木々や電柱などをなぎ倒して急斜面を滑り落ち、福祉施設職員の川口紗希さん(29)の自宅にも押し寄せた。「もう必死だった」。首まで泥に埋まりながら、自力で脱出した川口さんが「九死に一生」の恐怖体験を振り返った。
第1波とみられる土石流が発生した3日午前10時半ごろ、川口さんは平屋建ての自宅で1人で過ごしていた。外から「ドーン」という音が聞こえ、ドアを開けた瞬間、土砂が一気になだれ込み、そのまま自宅の奥に押し流された。