病気を遠ざける生活。
病気を引き込む暮らし。
今、快適な暮らしを手に入れたかのように見える現代。
確かに、平均的な寿命は伸びた。
けれども、その代償として、病人が増えた。
医学が、発達し、人工的なものの恩恵が増えて、人は、自然なものから段々離れて行っているような
気がする。
人間には、自然な治癒力があるはずなのに、わざわざ治癒力を閉じ込めて、活かすことを辞めてしまっている気がしてならない。
すぐ薬、薬、治療々に飛びつく。
薬も治療も本来ならば、治癒力を高めるものだったはず。
人の生涯は伸びたけれど、引き換えに、病を引き受けたのだろうか。
自然を無視した、しっぺ返しか。
未病にならない、賢い生き方を期待したい。
医者のいらない暮らし
丁宗鐵
中経の文庫
ISBN978-4-8061-3749-8