中国の中小企業に倒産の足音が迫っている。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を防ごうと、各地の当局が営業を制限してきたためだ。10日に企業活動を再開させる都市が多いが、制限の緩和は地方によってまだら模様で、厳しい営業制限も続きそうだ。体力の弱い企業には冬を越せない所もありそうだ。

 「国の政策で閉店状態が続いており、財務上巨大な圧力を受けている」

 北京市の繁華街に店舗を構える有名カラオケ店が破産手続きに入ると決めたと8日、伝えられた。2月9日付での労働契約の解除を従業員200人あまりに通告。30%同意がないと清算手続きをとるとしている。