泥水1メートル超…「必死だった」当直1人、高齢者9人の命守った女性
2020/07/17 06:00
(西日本新聞)
熊本県南部を襲った4日未明の豪雨では、災害弱者であるお年寄りが暮らす施設も危険にさらされた。芦北町のグループホーム「千花」では、平屋が約1メートル10センチ浸水。1人で当直中だった職員中浦まゆみさん(59)は水位が増していく恐怖の中、認知症の70〜90代の入所者9人をテーブルの上に乗せるなど冷静に対応し、全員が無事に救助された。
雨が降り続いていた4日午前2時ごろ、中浦さんは電話がつながらなくなったことで異変に気付いた。「何かあれば1人で乗り切らないといけない」と決意した。