出光興産、傘下の山口製油所閉鎖へ 生産能力の1割削減、効率化急ぐ
2022/06/14 15:35
(朝日新聞)
石油元売り大手の出光興産は14日、傘下の西部石油の山口製油所(山口県山陽小野田市)を2024年3月をめどに停止すると発表した。出光の生産能力の約1割にあたる。ガソリンなどの需要は減少するとみて、生産拠点の統廃合で効率化を急ぐ。
435人の従業員については、ほかの製油所への配置転換などで雇用を維持するという。
出光興産は現在、全国に6カ所の製油所を持ち、原油の処理能力は1日あたり94・5万バレルある。山口製油所はそのうち12万バレルだ。停止すれば、傘下の製油所は北海道、千葉、神奈川、愛知、三重の5カ所になり、西日本からは生産拠点がなくなる。