「ウソつき続ける生活疲れた」ハンセン病元患者240人再び療養所に…違憲判決から20年
2021/05/11 07:20
全国の国立ハンセン病療養所を退所し、社会復帰したものの、再入所した元患者が2001年度以降、少なくとも240人に上ることが読売新聞の取材でわかった。国の患者隔離政策を「違憲」とした同年の熊本地裁判決から11日で20年。元患者の高齢化に加え、根強い差別・偏見による社会での孤立などが背景にあるとみられる。
読売新聞が全国13療養所に再入所者数(一時的な再入所を含む)を聞き、「回答を控える」とした松丘保養園(青森県)と、多磨全生園(東京都)を除く11園から回答を得た。内訳は長島愛生園(岡山県)68人、沖縄愛楽園(沖縄県名護市)56人など。菊池恵楓園(熊本県合志市)や星塚敬愛園(鹿児島県鹿屋市)など九州・沖縄の5療養所が計123人と半数を占めた。