停電、断水、猛暑… 台風の爪痕深く 住民「いつまで耐えられるのか」
2019/09/10 20:34
記録的な暴風を観測した台風15号が通過して一夜明けた10日も、千葉県を中心に関東各地では停電が解消されず、住民生活は混乱した。エアコンや扇風機が使えず、場所によっては停電が原因で断水も継続。さらには台風がもたらした季節外れの猛暑も追い打ちをかけた。「いつまで耐えなくてはならないのか…」。住民は途方に暮れた。
停電の発生は、暴風が千葉県君津市の送電線をなぎ倒したことなどが原因。君津の送電線に頼る房総地方の電気が軒並み途絶えた。千葉県鴨川市も9日未明に広範囲で停電。市内の「いずみや鮮魚店」では伊勢エビやアワビを生きたまま入れていた水槽の電気が止まった。店を切り盛りする、原田洋美さん(59)は「売り物にならなくなった」と嘆く。