大津市、市職員のわいせつ事件の資料「廃棄」 批判の声
2019/09/15 10:51
(朝日新聞)
大津市が、市職員の関わる強制わいせつ事件の関係資料を、「廃棄した」と説明していることがわかった。廃棄は、事件の裁判が継続中で、被告人から情報公開請求が出されていた時期だった可能性がある。市の公文書管理の姿勢に批判の声があがっている。(新谷(しんや)千布美)
問題となったのは、2012年、市の男性職員が強制わいせつ罪で告訴された事件に関する資料。
被害を訴えた市職員の女性(すでに退職)が13年3月、市役所を訪れた際の記録だ。女性の父親(市職員)、右翼団体を名乗る人物らが同席し、男性職員を懲戒免職にするよう求めた。
男性はその前年に女性から大津署に告訴されており、後に在宅起訴された(14年10月に無罪確定)。
秘密主義、隠ぺい工作。人の集まるところには、様々な工作がなされる。