W杯観戦後も注意、飲酒して路上で寝込み死亡事故相次ぐ…警視庁「家に帰るまで気を引き締めて」
2022/12/05 22:10
(読売新聞)
酒に酔うなどして路上に寝込み、車にひかれて死亡した人が今年に入ってすでに13人に達し、昨年1年間(7人)を上回っていることがわかった。12月の忘年会シーズンは飲酒の機会が特に増えるため、警視庁が注意を呼びかけている。
警視庁によると、今年11月までの死者13人のうち、飲酒した後だったのは10人を占めた。東京都昭島市内の市道では11月23日午前3時半頃、車道で寝ていた50歳代の男性が車にひかれて亡くなった。男性は直前まで近所の店で酒を飲み、1人で帰宅中だったという。
事故は深夜帯が目立ち、タクシーが絡む事故も起きている。警視庁は1日、東京ハイヤー・タクシー協会や東京バス協会などに対し、走行中の十分な減速や安全確認の徹底とともに、寝込んでいる人を見かけた場合は積極的に通報するよう求めた。新型コロナウイルス対策としての行動制限の緩和で、今冬は飲酒の場が増えることも予想され、警視庁交通総務課の川嶋泰雄管理官は「家に帰るまで気を引き締めてほしい」としている。