バター品薄、原料あるのになぜ? 余った生乳「受け皿」のはずが…
2020/05/26 09:35
(西日本新聞)
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、国内消費の約8割を国産が占めるバターが品薄になっている。「大手スーパーでも店頭に並ぶのは数日に一度。この問題を取り上げてほしい」との依頼が特命取材班に届いた。依頼主は「全国の休校に伴って原料の牛乳は余っているという報道もあったのになぜ?」といぶかる。緊急事態宣言は全面解除になっても、バター不足は簡単に解消されそうにない。その理由を探った。
「供給が不安定となっています」。5月中旬、福岡市内のスーパーの家庭用バターの棚はほとんど空っぽだった。「入荷は数日に一度」との張り紙がある。