東京、４回目の緊急事態へ＝８月２２日まで、措置延長から一転―政府、８日に決定
2021/07/07 21:00
政府は７日、新型コロナウイルスの感染再拡大が続く東京都に４回目の緊急事態宣言を８月２２日まで発令する方針を固めた。７月１１日が期限のまん延防止等重点措置を延長する方向だったが、東京五輪の２３日開幕を控え、対策を抜本的に強化する必要があると判断した。８日に専門家の意見を聞いた上で対策本部を開いて正式決定する。
東京五輪は宣言下で決行される。菅義偉首相は８日に記者会見し、国民に宣言発令の理由を説明して協力を求める。
東京都の７日の新規感染者は９２０人となり、１８日連続で前週の同じ曜日を上回った。首相は７日夜、関係閣僚と協議した後、首相官邸で記者団に「感染者数、病床の状況を踏まえ万全の態勢を取って感染を抑えていきたい」と述べた。東京五輪について、首相はかねて宣言発令で「無観客も辞さない」としており、原則無観客で行われる公算が大きくなった。
宣言期間は、お盆休みを含めて対策を継続する観点から判断した。飲食店での酒類提供も一律停止となる見込みだ。
重点措置下の飲食店は、条件付きで午後７時まで酒類提供が認められている。前回の宣言下では酒類を提供する飲食店には休業要請が出ていた。
