モデルナとビオンテックが大幅続落、2日間で時価総額計6.6兆円失う
2021/08/12 07:48
(Bloomberg)
(ブルームバーグ): 11日の米株式市場で新型コロナウイルスのワクチンメーカー大手、米モデルナ株と独ビオンテックの米国預託証券(ADR)が大幅続落した。投資家の間で両社の高いバリュエーション(株価評価)が嫌気され、時価総額は2日で合わせて約600億ドル(約6兆6300億円)減少した。
モデルナ株とビオンテックのADRは今年に入って今月9日まで共に360%超上昇し、9日の終値はいずれも上場来高値を記録。しかし10日に反落し、11日はモデルナが16%安、ビオンテックが14%安と下げ幅を拡大した。
モデルナ株とビオンテックのADRが急伸する中でもアナリストの投資判断は「バイ」よりも「ホールド」が多く、見方は分かれていた。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のアナリスト、ジェフ・ミーチャム氏は9日に急伸したモデルナ株のバリュエーションについて、もはや「不合理」というより「ばかげた」水準となったと指摘した。