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老荘に学ぶリラックス投資術――安心して長生きするために

2010-05-13 03:52:06 | 株式投資・資産運用
老荘に学ぶリラックス投資術――安心して長生きするために

 この本は老子、荘子の言葉を引用しながら投資術について述べているものです。これは図書館で見つけました。パンローリング A5判 上製本 240頁 2009年8月発売。

 何度も書いているように投資で精神的な負担感を感じたり、しんどくなったりつらくなったり、腹が立ったりしてはつまらないです。

 といっても、個々の状況でそうした感情に苛まれることがあるのはわかりますが。

 だから「リラックス投資」というのには全面的に賛成です。

 ただ、内容といえば、長期分散投資、アセットアロケーションを考えた上で、株式は低コストのインデックスファンドなどを活用するといったもので、全般にちょっと気楽すぎるという印象でした。

 低コストの長期分散投資をしていれば利益が出るか、着実な資産運用ができるか?。そんなことはわからんわけです。長期が10年か20年か50年かわかりませんが、とにかく相当の長い期間において株式市場が低迷するということは充分に可能性はあるわけで、そうなると、株式市場への投資は利益を生まず損失が嵩むということもありえます。

 この本は、テンプルトンの言葉なんかも時々引用されてはいるのですが、安い時、暴落している時に勇気を出して、確信を持ってしっかり買うんだという視点、内容が乏しいのです。

 安い時にきちんと買えなければ、いくら優良企業に投資していたとしても、利益にはつながりにくいですから。

 ちょっと前に読んだテンプルトンの関係の本はこの事を嫌というほど強調していました。

 生臭い人間が老荘の境地に至るのはまず無理です。そういう認識なしに、あまりに気楽な長期分散投資の提唱だけでは、ちょっとどうかと思います・・・。

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コメント (2)
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