図書館本。
橘玲氏の前著の改訂版。
今、もう一冊「タックスヘイヴン TAX HAVEN」という小説を借りていますが、氏の本については、だいたい読んでいると思います。
図書館は、だいたいこんな感じで、常時数十冊程度、予約している本があります。で、本が来ると、メールで連絡があります。自宅から徒歩10分圏内に図書館の分館がありますので、取りに行くという感じです。でかい書庫が近くにある感じで、とてもありがたいです。
本書は独自の切り口と、癖のある内容が魅力的です。
「ずるい」とか不快感を感じる人が中にはあるかもしれませんが、明らかに「合法」の範囲で、経済的に合理的な工夫をするのは当然のことです。
その知識がなかったり、手間を惜しんだりすると、その恩恵にはあずかれませんが。
この本は体系的な内容で、順わ追って全体像について解説していくような体裁の本ではありませんが、個々の内容は本が出された時期には「正しい」内容であり、
しようと思えば活用できる内容がかなり含まれています。
また、一瞬、非常識、あるいは私達が普通信じているのと違うようなことも独自の切り口から書かれていたりします。ここが面白いところです。
本書の内容と関わって言えば、例えば、株は怖いと思いつつ、自宅の不動産を長期ローンで買っているような人は多いでしょうね。
で、この人のポートフォリオは実態としては極端に不動産投資のウェイトが高くなっていたりするし、レバレッジをかけた投資になっていたりもするのですが、確かにそのリスキーさには感覚としては気づきにくいです。 あ、うちはローンはないので、ポートフォリオとしては不動産の比率は、極端には高くないと思います。
まあ、3年に一回ぐらい、この本は最新の内容を入れて改訂していくといいかもしれないですね。付け加える章、削除する章、加筆訂正する内容などがあるといいと思います。
日本版クセ球的「ウォール街のランダム・ウォーカー」という感じで。