IPOの初値特攻は利益につながる可能性が高いエンターティンメント
さてと、今日のIPO3545デファクトスタンダードですが、
公募1630円に対して初値は2300円、終値は2110円でした。
対公募価格比での初値は40%以上の上昇で充分に健闘したと思いますが、
その後の値動きがしょぼくて、後味は今一歩です。
REITの大江戸温泉は初値が公募割れ、そこからズルズルと後退していいところなしです。
私は取引のない野村の支店からの配分はなかったですが、もしあったら損失になっていたで
しょう。
が、この2銘柄とも、完全に初値天井かというと、そうではなくて、わずかですが、初値
からは上昇する場面がありました。いずれも初値がついた直後あたりの短い時間です。
IPO銘柄は、公開時には必ず成行売が相当量出ます。
これは避けられません、というか、それがあるから初値がつくわけです。
で、初値形成時点で、この「どうしても売りたい」成行の売りは一度なくなります。
と、その瞬間は需給がしまり、つまり売りたい株数が減少するので、株価はとりあえずは
上昇しやすくなる場面があります。
公募を取れなくても、初値を買って、この初値形成直後の上昇をとらえられれば、ここで
利益を得ることは、多くの場合、可能です。
実際、今日のデファクトでも、値幅は15円☓100株で売買手数料を引けば900円ぐらいですが、
これは利益になってますし。900円は細かすぎる?。そうでもあるし、そうでもないかも。
ちょうど、今日、昼前にスーパーへ行って買い物をしました。
九条ネギとか山芋とか食パンとかコロッケとか「横綱」(お菓子)とかですが、これがちょうど
900円ぐらいでした。これで結構袋いっぱいになってました。
だから、日常の生活感覚からいえば900円でも、意味はかなりあるわけです。
で、IPOに戻って、
こちら、トレーダーズ・ウェブのIPOのストックボードのページですが、
直近のIPO銘柄を見ても、完全に初値天井の銘柄は皆無で、程度の差はあれ、いずれも初値から
多少は上昇しています。
うまくいく場合は初値形成後、株価は一気に上昇することもあります。
ただ、その値幅のすべてをとらえるのは、私の売買では難しいですが。
この初値後の細かい上昇をとらえる売買は、いくか留意点があります。
・リアルタイムで株価の動向を見ることができ、初値形成時及びその直後に売買できる状況であること。
・大きなロットではなく、最低単位か2単位程度、あるいは金額的に初期投資額の上限を決めておくこと。
・大きな値幅は最初から狙わない、利益あればそれでよしというスタンスで売買すること。
なので、マザーズのIT系などで、対公募比では株価ばぶっ飛び、いつ初値形成になるかわからないような
場合は、ずっと株価の動向をウォッチしつづけるのも難しいですから、この売買はしにくいです。
逆にジミーズ系の銘柄で、前場の早い段階で初値がつくような銘柄には向きます。
初値形成から、早ければ数秒、長くても30分程度では売買を完了することが多いです。
初値形成後は即座に反対売買の注文を入れられるような体制を整えて臨むことが求められます。
これ、リアルタイムの値動きを見ているのは、結構面白いです。
リスクの低い、損する可能性の低いエンターティンメントでもあると思います。