Aは、謎の金持ちイケメンKと付き合っていた。
最初の頃は、人目を忍んで、レッスン終了後に、こっそりと待ち合わせをして、Kに送って貰っていた。
もともと、Kは、それなりに忙しくて、なかなか会えない。…なので、レッスンで会うのが精一杯だったようだ。
付き合って一ヶ月もすると、レッスン終了後も送ってくれなくなった。
まぁ、それも仕方がない…と、それも我慢していた。
そんなある日、先輩の◯◯さんを乗せたKの車を見掛けてしまった。
我慢できなかったAは、Kに、◯◯さんの事を聞いた。
「あの日、なぜ◯◯さんを車に乗せてたの?」
「頼まれて送って行っただけだよ」
と、言っていたけど、◯◯さんは、自分の車があるし、運転してくれる人もいる。
『嘘』が見え見えの言い訳。
むしろ、『気づけよ❗』と言われた気がした…と。
そして、ある日のこと。。。
Aにとって、大切なオーディションがあるという日に、体調を崩してしまった。
どうしてもオーディションに行きたい❗這ってでも行きたい❗
そんな時、Kにお願いをした。
「お願い、車で送って欲しいの。」
「いいよ。」
意外にあっさりとOKの言葉。
『やっぱり、優しい…』
と、思ったそうな…。