みなさんこんにちは。
デジタル時計を見ると3:32
今日は3月32日かぁ…と当たり前のように捉え数秒後に時間と気付きそもそもそんな日ないやろと一人ボケ突っ込みをしたはちです。
疲れてるのかな
さて、今回は軒のお話。
最近は四角いデザインが人気で軒のない家も多くみられます。
都市部では土地が狭く、建物から張り出す軒を設けられなくてこういうデザインになり、それが都会的と人気がでているのかもしれません。
しかし軒は快適に暮らすためには意外と大切なのです。
軒の長さは、建物を雨から守る役割と同時に、強い日差しから家の中を守る際に関係します。
現代のように、夏の暑さはエアコンで凌ぐということが出来なかった昔は、いかに涼しい家を造るのかが、家を考える際の大切なポイントでした。
吉田兼好の『徒然草』の中にも「家のつくりは夏を持って旨とすべし」と、書かれているほどです。
その大切な役割を担ったのが軒なのです。
そこで軒の長さと陽射しとの関係を説明すると、次のようになります。
例えば天井高さ2.4mの部屋の外側に長さ0.9mの軒を設けると、夏至の南中時において室内に直射日光が差し込むことを防ぐことが出来ます。
ですが陽射しが欲しい冬至の南中時には窓の約1.8mの高さまで陽が当たり、部屋の奥約3.0mの所まで陽を招き入れることが可能です。
軒下に風鈴を吊るし音色に耳を傾ける…
なんと風情のあることでしょう。
軒を設けるデメリットは費用がかかる、ということと敷地いっぱい家を建てられないということでしょうか。
そもそも私の活動範囲で敷地いっぱい家を建てるなんてことはどだいないわけでして。
軒のない家が建つと人ごとながら心配になるはちでした。