がんぼのぶらり紀行

北海道オホーツク遠軽で、昭和時代のお茶の間みたいな食堂 やってる おばちゃんです。

沖縄から泳いできた魚

2009年06月22日 19時04分38秒 | 徒然
同僚宅へ仕事の打合せに行ったところ、いくらもしないうちに同僚お母さんに呼ばれた。

「刺身やるからちょっと手伝って欲しい。」


同僚は、忙しいのに・・ とブツブツ言っていたが、
そこはほら、郷に入れば郷に従え でさ。(ちょっと違うか)



魚をさばくのは久しぶり(鮭をさばいたのがもう何年前だか・・)だったので、大丈夫かちょっと不安ではあったが、
まぁ包丁は持ち慣れているので大丈夫だろう。





「お邪魔しま~す」

「悪いねぇ」

勝手口から台所へ直行。













「・・・・・」







目がテン。










流しを占拠!横に置いたドリンクのビンは10センチ弱かしら。







全長60センチはあろうか。 でかい!!!








パッと見、鯛? と思った。 それにしてもこのデカさはなんですか? ^^;

鯛だとしても、私が今まで買ったことのある鯛は
10センチくらいの手のひらほどの可愛いヤツで、
息子の100日のお祝いのときに、今はやめちゃった魚屋さんで
1匹2980円だかの高値で買ったのが最初で最後。

あとはご縁がないものねぇ・・・






同僚お母さんによると、ウロコ取りだけで一時間近くもかかったそうだ。
ウロコも1枚1枚が1円玉くらいの大きさで、流しの中じゅう散らばっている。
そりゃ大変だったでしょう。




で、ここからが私の出番。 力任せで何とかなるもんかしら。(笑)




鮭をさばいたことが何度かあるので、魚をさばくのはできると思うが、
扱いが・・・ とにかく重いし、ホネがものすごく硬いのだ。



内臓はすでにきれいに処理されている。
胸びれの横から包丁をいれ、頭を落とす。
頭を落とした箇所から背骨に沿って包丁を進め、3枚におろす。
皮をひいて、小骨を取り、刺身用に薄めに身を引いて皿に並べる。
残った骨は包丁で2~3箇所たたき折り、鍋用に小さく処理する。



と、書けば実に簡単に手際よく思えるだろうが、

実際には、頭を落し3枚にするまではまさに格闘だった。(^_^;)

半身にしてから、皮をひき、中骨に残る小骨は普通、毛抜きで取るのが楽だ。
抜いた小骨は、水を入れた容器の中へ落とすと手からすぐに離れて具合がよい。


しかし、このお魚さん、毛抜きなんてチャチなものじゃ中骨は取れるわけがない。




「ペンチ、ある?」 (笑)




格闘すること30分。


ホネにも皮にも、結構身が残ってしまい、
決して「上手なさばき方」とはいえない。 恥ずかしい。。。




「沖縄の魚なんだと」

へぇ~、北海道まで泳いできたんだぁ



身はあまり硬くない。もう少し腕がよければ、見栄えもよかっただろうに・・^^;



半身を刺身にし、半身は「あげるから」ともらってかえってきた。
もちろん「アラ」も。


夏場はすぐに傷むので、どちらにしてもすぐ処理しなければ。



塩を振って、塩焼きにすることにした。
まだまだ食べるところはある。



もらってきた袋の中には、頭と中骨。そして皮。

焼こうにも、頭を二つにしないとガスコンロにも入らない。



頭だけでこの大きさ。お隣は普段使いのご飯茶碗♪



この「頭」がまた大変。

以前、料理主体のコミック本で、正中線を見つければスッと切れる と思い出し、
歯と歯の間からまっすぐに包丁を入れる。

おぉ、なるほど、スッと行ったわ、 途中までは。




その先がまたもや格闘だ。

結局両手でわしづかみにして、二ツに割り剥がした。












今やっと、ガスコンロの中で荼毘にふしている・・・ 表現まずいか。(笑)
塩加減もちょうどよし。




調べてみたら、

南日本で獲れる フエフキダイ という魚らしく、
大きなものでは体長が1メートルになるものもある。

高級魚で、一般食卓よりも料亭に高値で卸されることが多いという。



ひえ~ すごいものもらってしまった。


味わって頂きましょう。ホネをシャブシャブ・・・

内容掲示

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