他に数組、外来前で待っていた親子連れなどが次々呼ばれる中、私たちには10数分待っても何もなく、私は待ちきれずまた診察室のカーテン越しに首を突っ込んでまた声をかけた。
私 すみません。アポ無しで来たんですがすぐ見てください! 何かおかしくて、いつもの状態でないんです!
いつもの状態でないから普通は病院へ来るので、言われた看護士さんも困るだろうけど。
看護 受付は済ませましたか? 診察番号は?
私 いいえ、急いできたし何も持たずに来ましたから。
看護 受付の人間が来ますからちょっとお待ち下さい。
早くしてよ!
20分ほど待たされ、その間に彼は「横になりたい」と言い出した。
私 隣、誰も座っていないから横になったらいいよ。
と言ったが、動きがない。横になれない。
N氏の目つきが朦朧としてきた感じに思えた。
不安になった私は緊急外来のカーテン越しに
私 すみません、具合が悪くて横になりたいって言うんですが。
と声を大きくした。
看護 あ、じゃあこちらへ・・・ 歩けますか?
歩けないから大変だって来てるんじゃないか。空気読めよ!
何とか立ち上がり、体を支えて内科受付の横、処置室を通り、点滴室に並ぶ奥のベッドまで歩き、靴を脱がせ横になった。
N 枕が低い・・
私 待って。タオルケット探してくる・・
同じ部屋には10床ばかりのベッドが並んでいる。 向かいにひとり、奥にひとり、点滴を打っていた。
どこかに毛布はないか・・ 部屋をぐるり歩いたが見当たらない。
私 ないなぁ・・ 我慢して?
ここでまたしばらく待たされる。20分くらい経ったのか、数人の看護士さんと先生が来て、簡単な診察をされた。
この先生が、後になって脳外科のK先生とわかる。
先 どうしました~?
N ・・・ (聞こえてない? 目をつむったまま)
私 左手のしびれがあるといいます。それと、話しかけても何か反応がおかしいんです。
N ・・・ (目をあけて何か言おうとしているが、私が喋っているので声出せず??)
先生が手を持ち上げて、「はい、このまま手を高くあげてて」
。。 左手は少しずつ沈んでいく。
先生が 「聞こえますか~??」と耳元で大きな声で言うと
。。 無言。。 目はあいているが天井を見ているようで焦点があっていない??
先生が「ちょっと痛いですよ~ 感じますか~??」と二の腕をつねる
。。 反応なし。
先生が、彼の寝ているベッドをはさんで私を見て話し出した。
先 脳の検査をしたほうがいいですね。ご家族の方?
え・・・・・脳?? 何?? 軽いパニックを起こした。
私 いえ、仕事の同僚です。すぐ両親に電話します。
先生が点滴室を出て行ったので、そのまま後を追うように玄関へ走り出、携帯からN自宅へ電話を入れる。
時間を見た。午後6時38分。
お願い、起きてて、N父さん。
仕事柄、朝が早く(2時~3時には出勤)、夕方6時にはもう寝る人だという。
N父 はい。
私 あ、こんばんは、がんぼです。
N父 あ~はいはい。
私 あの、Nさんが・・ あの、今病院なんですけど、Nさんが様子がおかしいんで病院へ連れてきたんです。
で、診察してもらったら脳の検査をしたほうがいいって、もしかしたら入院かもって言われて、電話しました。
N父 えぇ~~?? はい。すぐ行きます。
私 K病院の救急外来にいます。お願いします。
・・ というような事を話したと思う。
私 すみません。アポ無しで来たんですがすぐ見てください! 何かおかしくて、いつもの状態でないんです!
いつもの状態でないから普通は病院へ来るので、言われた看護士さんも困るだろうけど。
看護 受付は済ませましたか? 診察番号は?
私 いいえ、急いできたし何も持たずに来ましたから。
看護 受付の人間が来ますからちょっとお待ち下さい。
早くしてよ!
20分ほど待たされ、その間に彼は「横になりたい」と言い出した。
私 隣、誰も座っていないから横になったらいいよ。
と言ったが、動きがない。横になれない。
N氏の目つきが朦朧としてきた感じに思えた。
不安になった私は緊急外来のカーテン越しに
私 すみません、具合が悪くて横になりたいって言うんですが。
と声を大きくした。
看護 あ、じゃあこちらへ・・・ 歩けますか?
歩けないから大変だって来てるんじゃないか。空気読めよ!
何とか立ち上がり、体を支えて内科受付の横、処置室を通り、点滴室に並ぶ奥のベッドまで歩き、靴を脱がせ横になった。
N 枕が低い・・
私 待って。タオルケット探してくる・・
同じ部屋には10床ばかりのベッドが並んでいる。 向かいにひとり、奥にひとり、点滴を打っていた。
どこかに毛布はないか・・ 部屋をぐるり歩いたが見当たらない。
私 ないなぁ・・ 我慢して?
ここでまたしばらく待たされる。20分くらい経ったのか、数人の看護士さんと先生が来て、簡単な診察をされた。
この先生が、後になって脳外科のK先生とわかる。
先 どうしました~?
N ・・・ (聞こえてない? 目をつむったまま)
私 左手のしびれがあるといいます。それと、話しかけても何か反応がおかしいんです。
N ・・・ (目をあけて何か言おうとしているが、私が喋っているので声出せず??)
先生が手を持ち上げて、「はい、このまま手を高くあげてて」
。。 左手は少しずつ沈んでいく。
先生が 「聞こえますか~??」と耳元で大きな声で言うと
。。 無言。。 目はあいているが天井を見ているようで焦点があっていない??
先生が「ちょっと痛いですよ~ 感じますか~??」と二の腕をつねる
。。 反応なし。
先生が、彼の寝ているベッドをはさんで私を見て話し出した。
先 脳の検査をしたほうがいいですね。ご家族の方?
え・・・・・脳?? 何?? 軽いパニックを起こした。
私 いえ、仕事の同僚です。すぐ両親に電話します。
先生が点滴室を出て行ったので、そのまま後を追うように玄関へ走り出、携帯からN自宅へ電話を入れる。
時間を見た。午後6時38分。
お願い、起きてて、N父さん。
仕事柄、朝が早く(2時~3時には出勤)、夕方6時にはもう寝る人だという。
N父 はい。
私 あ、こんばんは、がんぼです。
N父 あ~はいはい。
私 あの、Nさんが・・ あの、今病院なんですけど、Nさんが様子がおかしいんで病院へ連れてきたんです。
で、診察してもらったら脳の検査をしたほうがいいって、もしかしたら入院かもって言われて、電話しました。
N父 えぇ~~?? はい。すぐ行きます。
私 K病院の救急外来にいます。お願いします。
・・ というような事を話したと思う。