数日前、夜遊び(謎)に出た娘からすぐに電話がかかってきた。
時刻は午後8時半過ぎ。 友達を迎えに行く、と自分の車で家を出て、すぐだ。
声が震えている。
「子ねこが血を出して道路の真ん中に・・ どうしよう・・」
残念ながら、がんぼは
「どうしようもないよ・・ よけて通るしかない」
「わかった・・」
かわいそうに、車にはねられ、命を落としたのだろう。
子ねこもかわいそうだが、横たわる子ねこを目撃した娘もショックは大きいだろうな・・
しかし、死んでいるものはどうしようもない。
そのままにして、朝にも誰かの手で処理してもらうよりない。
気にはなるが、娘がどこで目撃したのかわからない。
いくら『家を出てすぐ』とはいえ、自宅を中心に、車で十数分の半径をくまなく見て回るほど身体に暇もない。
だが、後味の悪さが残る。
どうしただろう、その後。
娘はそのまま友達と北見へ行ったのだろうか・・。
と、午後10時半を過ぎた頃、
いきなり家のチャイムが鳴り響いた。
このチャイム、元々は、学校の授業開始や終りに良く聞く「キンコンカンコ~ン♪」というフレーズなのだが、
この数ヶ月前からどうも調子が悪い。
音量は別にしても、音質が最悪の状況となっている。
音そのものに剛毛が生えているような・・(表現まずい? (^_^;
気持ちよくお休み中だった3匹の我が家のにゃん’s は
驚きぶっ飛んで奥の部屋やら二階へ駆け上がり避難した。
もしかして娘が、北見行きを中止して戻ってきたのかと玄関へ出てみたが・・・
急に不安になった。
もしかして、娘が北見へ行く途中、事故に遭い
魂だけが帰ってきてチャイムを鳴らしたのでは・・・
携帯へメールを送る。
「異常ない?」
30分ほど、返信がないかチョイチョイ確認したが、
何もないのがかえって不安をあおる。
もう少し待ってみよう・・
帰ってきたら聞いてみよう・・
そうして母は 不安を(しなびかけた)胸に先に休むことにした。