がんぼのぶらり紀行

北海道オホーツク遠軽で、昭和時代のお茶の間みたいな食堂 やってる おばちゃんです。

切れる

2010年10月27日 14時51分04秒 | 仕事/作業
1ヶ月ほど前、(人生の)先輩からある道具を一つ預かった。



織物に使用する道具、筬(おさ)だ。

縦長の細い棒の中央に丸い穴、交互に細いスリットが入っており、各々糸を通していく。
それを上下させて糸の隙間を作り、横糸を通して布にしていくのだ。


材料は、以前頑張って糸に仕上げた木の皮。

ただし、今回条件があって、
・よこの糸はオヒョウニレ。ある程度、"糸"として在庫あり。
・たて糸には新たに預かった シナの木の皮を使うように。

あらたに紙袋にゴッソリと『素材』を預かった。

・・・また糸作り~~





で、

実際に作業にかかろうとしたわけだが、

繰り返し言うが、預かったのは  たった一つ。


これをどうすればいいのかまったく不明だった。


ネットで調べて、また、先輩さんからも情報を一部頂いて、

ようやく形にすべく動き出した。




たて糸をまず張る作業。

約50センチほどの糸(この場合、シナの樹皮から採った拠り糸)を筬の穴に通し、向こう側で折り返して筬のスリットを通し、手前で折り返して・・という作業。
足りなくなったら途中で結んで足していく。
それを筬の幅(本数で50本ほど)繰り返す。

もちろん、乾燥してくるから途中で





結びなおして、気を取り直してもう一度挑戦。
しかし、





3日ほど、それでも頑張った。

途中で切れると最初からやりなおし。
ようやく全部通し終り、たるみを直さなければならず 引っ張ったとたん、





私自身、人よりは我慢強い方だと自負していたのだが、ついに





やってられっか! バカヤロ~!!


と言いたくなった。 


しかし、仕事。
(お金にならないかもしれない)仕事。o(TヘTo)






たて糸はとうとう毛糸に。

初心者には、たて糸を樹皮でするというのは、無理




泣きたいぞ。も~~。

内容掲示

内容掲示