今日の報告と打ち合わせをし、1時間後には次のイベント会場へと行く予定。シャワーも浴びなければ、こんな汗臭い体ではイベントへも行きにくい。
しかし、N氏の明らかな異常に私も戸惑う。
・・ ・
「(今まで仕事をしてきた)Mさんから次の・・飲み会なんだけどね・・手伝ってくれって言われているんで行かなきゃ行けないんだけど・・」
といいながら、でも
「ちょっと・・ちょっと来て・・」
と、N氏に言われるままにプレハブの中へ。
見ると、作業PCのモニターには、着手したばかりのプログラムが表示されていた。まだ数行だ。
他にもたくさんの仕事に追われていたので、具合が悪い中、何とか少しでも進めようとしていたのがみてとれる。
やっとのことで立っているように見受けられるN氏。
額に冷や汗がにじんでいる。熱があるのか。
聞くと 37.2℃ という。 それほどの高熱でもない。 この汗はなんだ。
N:左目が見えないんだ・・ダブる、かすんで見える感じ。それに左手がしびれて動かないんだ・・・
私:病院行こうよ、もう何日にもなるのに、やっぱりおかしいよ。
数日前から、やはり左手がしびれてうまく動かせないと、ワイシャツのボタンをはめる手伝いをしたこともあった。
病院に行くよう何度か申し出ていたのだが、仕事が忙しい、保険証がない、病院は嫌いなど、何かと理屈をつけて行こうとはしなかったし、私もそれ以上無理を押し通すこともできなかった。
しかし、もうそれが押しとおるものではないと感じた。
私:ね、病院いこう!
N:つれてってくれる? 行きたい。
よほど辛いのだろう。 初めて「行きたい」という言葉が出た。
私:じゃ決まり。すぐ行こう。
N:でも、日曜日だし、午後5時過ぎたし、保険証なくしたし・・・
ここへ来て、どうして、何に遠慮する。
私:何の為の休日当番病院だよ、保険証なんて平日に再発行してもらえばいい。
N:いいの?でも、Mさんの所へ行かなきゃならないんでしょ?
私:それどころじゃないよ。飲み会なんかよりN氏の方が大事だよ。
頭が痛い、肩こりがひどい、風邪っぽい と言いながらもう半月を過ぎようとしていた。 肩こり(首の痛みや背中の張り)などはずいぶん前から辛いと言いつづけていた。
マッサージチェアをいつも恋しがっていた。 しかし、30万を超える高価な機械は当然買える訳もない。いつもいつも我慢を強いられてきた。
いつも気にかけてくれているM氏には感謝である。
M氏誘いの飲み会は、町の居酒屋などで行う他、自身のお宅で奥様の手料理で催されることも多く、そんな時には当然奥様は一人で賄わなければならない。
M氏ももちろん手伝ってはくれるが、お客様が揃う頃になると、やはり大御所はテーブルについていなければ格好がつかない。
その折にはもちろん調理担当・手伝い・運搬など、
前回のイベント並みに私のような者でも一人いれば奥様としては大助かりなのだ。
普段お世話になっている恩返しも兼ねて?? N氏代理も兼ねて???
飲み会には手伝いを前提に行きたいところでもあるが、
しかし、今はそちらを考えているどころではないのだ。
何かわからないが、私の頭は
「今、何とかしなければ!!」 に覆いつくされていた。