富裕層が3代続かない累進課税の復活を。
昔、日本には、総中流社会と呼ばれた時代がありました。
世界もうらやむ自由平等の総中流社会でした。
所得税、住民税、相続税、贈与税の累進課税が生きていたのです。
ところがところが、
『日本に、超大金持ちがいないのはおかしい~・・・、
超大金持ちがいないから、経済発展がないのだ』
と、馬鹿なことを唱えるヤカラが出てきました。
これ幸いに、小泉純一郎が叫びました。
『自民党をぶっ潰し、改革を行う!』 と。
多くの国民が期待しました。
総中流から総富裕層になれると。
そして、超大金持ちを作るために、富裕層優遇政策に まい進しました。
1億総中流社会だった日本に、超大金持ちの世襲を認める政策に舵をきったのです。
所得格差、資産格差はすごい勢いで拡大し、
気が付いた時には、富裕層、貧民層の世襲社会が出来上がっていました。
日本にも、フランスと同じ階級社会が出現したのです。
階級社会のフランス国民は、富裕層優遇政策に敏感ですが、
1億総中流だった日本国民は、富裕層優遇政策に気が付きもしません。
気が付かないどころか、自己責任だと思い込むようになりました。
派遣社員になったのは自己責任だと思い込むのです。
努力すれば富裕層になれるのに、努力が足りないから貧民層なのだ、と。
世襲社会は、日本人の心までぶっ壊し、自己責任社会を作り上げました。
『和を以て貴しとなす』 の日本人の心を消し去ったのです。
自由平等、一億総中流社会を取り戻すために、
所得税、相続税、贈与税の最高累進課税率を元にもどすべきです。
所得の9割も税金に取られるなら、
ゴーンみたいな年収20億円など馬鹿な所得はありえません。
経営陣の高額所得が、派遣社員に還元され、
しいては、低賃金労働者が全員、正社員の身分に戻ります。
正規社員、非正規社員・・・この身分格差は日本だけです。
日本独自の階級社会です。非正規社員の世襲社会です。
子供たちの夢は、【正社員】になること。
笑い話だと思っていたら、本当でした。 夢、希望のない社会です。