スリランカ女性死亡事件、黒塗りの行政文書1万5千枚開示。
2021年8月17日 20時11分発信 朝日新聞。(北野隆一)。
スリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(33才)が
名古屋出入国在留管理局の施設で死亡した事件で、
遺族側は8月17日に会見を開き、
名古屋入管が開示した行政文書1万5113枚が黒塗り状態だったと発表した。
開示されたのは、ウィシュマさんに関する看守勤務日誌や
健康状態を示す診療結果報告書、被収容者面会簿など。
4月9日に弁護士が文書の引き渡しを求めたが拒否され、
5月12日付で開示請求したところ、8月2日に段ボール3箱分が届いたという。
名古屋入管は不開示とした理由について、
▽個人情報の開示により個人の権利が害される。
▽保安・警備体制の記録公開で公共の安全と秩序維持に支障を及ぼす。
▽行政機関の意思決定の中立性が損なわれる。だそうです。
妹のポールニマさん(27才)は会見で、
「文書がこんなに黒塗りされたら、報告書の内容も信用できない。
入管は姉が殺されたことを隠したいのではないか」と不信感をあらわにした。
また、同日に会見した外国人人権法連絡会や
ヒューマンライツ・ナウなどの人権団体は、
入管庁が8月10日公表した最終報告について
「死亡事件の原因究明・再発防止の検討としてまったく不十分」
と批判する声明を発表した。
「人間としての尊厳を傷つける取り扱いが多数認められる。
死亡は憲法や国際人権法に反する恣意的な収容がもたらした結果」
と強調した。
(編集委員・北野隆一)
スリランカ女性死亡事件、黒塗りの行政文書1万5千枚開示。
公開された1,500枚の行政文書、全て黒塗りです。
黒塗りの理由は、
▽個人情報の開示により個人の権利が害される。
▽保安・警備体制の記録公開で公共の安全と秩序維持に支障を及ぼす。
▽行政機関の意思決定の中立性が損なわれる。
だそうです。
スリランカ女性死亡事件、黒塗りの行政文書1万5千枚開示。
「文書がこんなに黒塗りされたら、報告書の内容も信用できない。
入管は姉が殺されたことを隠したいのではないか」と不信感をあらわにした。
「人間としての尊厳を傷つける取り扱いが多数認められる。
死亡は憲法や国際人権法に反する恣意的な収容がもたらした結果」
と強調した。