菅首相が、戦後最悪最低の首相になった根本原因 その1。
8/25(水) 15:16 配信 ジャーナリスト 元木 昌彦。
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■■格差社会の基盤を創り上げた 小泉純一郎政権。
小泉純一郎首相は不人気の森喜朗の後だけに国民に期待を持って迎えられた。
「自民党をぶっ壊す」というキャッチフレーズも大衆人気に拍車をかけた。
だが、小泉純一郎がやったのは、
竹中平蔵を重用して無批判に新自由主義を取り入れ、
規制緩和といいながら大量に非正規社員を増やし、
今日の深刻な格差社会の基盤を作り上げたことであった。
国会答弁でも、
「公約なんか破ってもたいしたことはない」、
「人生いろいろ、自己責任」など数々の暴言を吐いた。
政界を引退して東日本大震災の後から、突然「原発ゼロ」をいい出したが、
首相時代の原発政策の過ちについては、「官僚に聞かされなかった」と言い放すだけ。
■■国民に政治を諦めさせた 安倍晋三政権。
約束を守らない、ウソと分かっても謝らない、
仮想敵を作り出して二者択一を迫るなど、
小泉純一郎の政治手法を受け継いだのが安倍晋三首相であった。
第2次政権からは国会軽視どころか、自らが招いた数々の疑惑を追及されると、
論点をそらして答えないだけではなく、平気で嘘をつく、
証拠を改ざんさせることまで平気でやるようになった。
アベノミクスの化けの皮が剥がれそうになると、
株価を支えるために国民が払っている年金積立金まで投入した。
官邸が官僚の人事権を掌握するなどの
「私物化政権」を8年近くの長きにわたって続けたことは、
これから100年後も燦然と輝く悪の金字塔といってもいいのではないか。
国民に政治を諦めさせた安倍政権も昨年9月、自らの病の悪化で突然終止符が打たれた。
“悪夢”とも思える安倍政権を官房長官として支え、
一心同体で都合の悪いことを隠蔽してきた菅義偉に、
期待できるものは何もなかったはずだった。
だが、安倍政治に嫌気がさしていた国民は、
少なくとも安倍よりはいいのではないかという“幻想”を抱いてしまった。
それが裏切られるのに時間はかからなかった。
■■長男の接待スキャンダルにコロナ対策の不手際… 菅政権。
自分の長男のスキャンダルや
菅が権力で支配している総務省官僚たちの接待疑惑が噴出し、
批判にさらされた。
戦後最大の国難といってもいい新型コロナウイルスの蔓延に対して、
安倍もひどかったが、菅はそれ以上に対応を誤り、
医療体制の崩壊を招き、ワクチン供給も間に合わず、
無為・無策・無能であることを満天下に晒(さら)し続けている。
小泉純一郎政権以後は、
国民に丁寧に説明して理解してもらおうということさえもしなくなった。
政治は国民の信頼なくして成り立つわけはない。
だが、小泉純一郎政権以降、国民の信頼を得る努力をせず、
リーダーシップも、説得するための言葉も持たないのに、
「由らしむべし、知らしむべからず」
と独断専行する首相が増えてきたと思うのは、私ばかりではないはずだ。
■■菅首相に、国家観も歴史観もあるとは思えない。
安倍前首相は、何か問題が起きると、
「国民の皆さまに丁寧に説明する」といいながら、
一度たりともそれを実行したことはない。
菅首相に至っては、説明する言葉さえ持っていないと思える。
コロナが感染拡大する中、
多くの国民が東京五輪を中止か延期せよと訴えていたのに耳を貸さず、
開催を強行した。
菅総理が「なぜこの時期に開催するのか」と問われて繰り返したのは、
「安全・安心な開催」という空虚な言葉だけだった。
無駄だから誰も聞かないのだろうが、菅首相に国家観も歴史観もあるとは思えない。
安倍政権時代に悪化した中国、韓国との関係を、
正常化しようという動きも意欲もなさそうだ。
菅は、首相でいることにしか意味を見出していない。
そう思わざるを得ない。
8/25(水) 15:16 配信 ジャーナリスト 元木 昌彦
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